ソフトボール男子の日本リーグが４月２８日に開幕します。２年ぶりのリーグ制覇を目指す岡山市の平林金属。勝利のカギを握る注目のルーキーを取材しました。

（川上悠助記者）
「岡山市北区にある平林金属の練習場に来ています。ここで日本のソフトボール界注目の高卒ルーキーが練習しているということなんです。早速、行ってみましょう」

２００２年に創部した岡山市の平林金属ソフトボール部。 日本リーグや全日本選手権など主要５大会を制してきた名門チームです。そして今シーズンの初戦、日本リーグ開幕を前に吉村啓監督は２０２３年のチームをこう語ります。

（平林金属　吉村啓監督）
「新人を４人迎えて、今までも投打のバランスは取れていたが、引退した松田光さんの穴を埋めるべく、地元出身のスラッガーや好投手だったりを補強して」 「またさらにパワーアップしたシーズン、チームになると思う」 吉村監督が期待を寄せる４人のルーキー。中でも注目は新見市出身のピッチャー阿曽慣太選手１８歳です。 （新見市出身の高卒ルーキー　平林金属　阿曽慣太投手）
「日本のトップ選手と一緒にプレーするのが夢だったので、その中に入れたのは光栄だし、実際に入ってみてとても楽しい」 阿曽投手の持ち味は、緩急織り交ぜたマウンドさばきとスピード。高校時代の球速は、ゴム製のボールで１３０キロ、社会人で使用される革製のボールでもルーキーながらすでに平均を上回る１２７キロを記録しています。

（阿曽慣太投手）
「ドロップ系の球種が得意なので、しっかり三振が取れるように、他の球種や自分のピッチングを磨いていきたい」 ２０１９年、新見第一中学校時代の阿曽投手です。当時から中学生トップレベル、１１６キロの球速を誇り、チームを全国制覇に導きました。 しかし、新見高校に進学して挑んだインターハイでは２年連続であと一歩頂点には届きませんでした。

（阿曽慣太投手）
「高校時代はあと一歩のところで優勝のうれしさを味わえていないので、平林金属で日本リーグだけでなく５冠を取れるように貢献したい」

間もなく開幕する５大大会の一つ、日本リーグ。第２節は新見市での開催も予定されています。

（阿曽慣太選手）
「地元への感謝が自分の中にあるので、プレーで見せていきたい」 地元出身の期待の星が、今シーズンの平林金属を盛り上げます。阿曽選手はＵ１８日本代表の選考会にも参加していて、５月にも結果が出るということです。今後の活躍に期待がかかります。

ソフトボール男子の日本リーグは４月２８日に開幕します。