2024.10.30
学びの場に訓練されたイヌ介在…教育現場で注目「スクールドッグ」【急上昇ニュース・岡山】
今話題のニュースを詳しく解説する急上昇ニュースのコーナーです。今回はいま教育現場で注目されている「動物介在教育」について。担当は生本記者です。
(生本ひなの 記者)
「文科省がまとめた全国の不登校の児童生徒の数の推移です。最新の2022年度の数は前年度より20%以上増え過去最多の約30万人。その主な理由は「無気力・不安」でした。学校になじめなかったり人間関係で悩みを抱える子供が増えています。
そこで注目されているのが、学びの場に訓練されたイヌを介在させる「スクールドッグ」という取り組みです。イヌとの触れ合いは子供に癒しを与えるだけでなく、自主性や自己肯定感を育むことも期待されているんです。」
廃校になった小学校に張られたテントの中にいるのは・・ラブラドールとゴールデンレトリバーのミックス犬、「アスラン」です。
(子供)
「アスラン、SIT!」
ここには、日中学校に通えなかったり放課後デイサービスを利用する子供たちが集まります。
(小学生)
「触れ合うと嬉しい気持ちになる。(アスランには)優しいことをしようと頑張ってる嫌なことは自分がされても嫌」
「心が傷つく」
盲導犬の訓練施設からやってきたアスラン。ここで週一回、スクールドッグとして活躍しています。スクールドッグは、イヌとの触れ合いを通して子どもたちの情緒を育んだり、学校環境の充実を目指す、「動物介在教育」の取り組みの一環です。この活動を広めようと取り組んでいるのが青木潤一さん。もともと京都で中学校の教員をしていました。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「担任をした子がまさに学校に来れないでも家でずっといるのもとモヤモヤしていて、何か学校でこんなことできるぞというきっかけが作れないかなと思った時動物介在教育のことを知った」
子供たちが安心して通える学校にしたい。そんな時、青木さんは動物介在教育のことを知り許可を得て、飼っていたイヌを学校に連れて行き始めました。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「ある教え子が、大人は良かれと思っていろいろアドバイスやサポートしてくれるけど私は実はそれは求めてなかったただ寄り添ってくれる存在が欲しい時にいてくれたのがこの子たちだったんだと安心できる場所とか信頼できる存在が今の子どもたちには必要なんだなというのをすごく感じた。子供とイヌとの相性の良さはそういうところなのかなと」
スクールドッグの取り組みを広めようと教員を辞め、3年前に岡山に移住した青木さん。SocialAnimalBondを立ち上げ県内をはじめ近県の学校を訪れたり地域のイベントなどに参加しています。
イヌとの触れ合いはただ癒しを与えるだけでなく面倒を見る責任感や、信頼関係を築く過程から自己肯定感が芽生えるといいます。活動を通して青木さんは子供たちの変化を目の当たりにしています。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「イヌは喋れないから自分の意思を人間に伝えられない。子供たちがそれをキャッチする今トイレ行きたそうとかっていうのを提案してくれる。優しさや積極性が生まれる」
少し抵抗がある子には青木さんが関わり方をアドバイス。イヌとの距離が縮まると子供たちは自然に心を開くようになります。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「結果的にイヌが大人と子供の架け橋になっている実感が自分でもあるので、理解が広がり学校の先生のサポートになる。そんな活動としてひろがっていけば」
(生本ひなの 記者)
「青木さんによるとイヌとの触れ合いで・不登校の子が学校に通えるようになった・他の生徒とも上手くコミュニケーションがとれるようになったなど子供たちの変化が見られるということです。動物介在教育は北欧諸国や台湾などで積極的に取り入れられていて日本でも東京や静岡など各地で広まりつつあります。ただ、日本は土足社会ではないですよね。イヌを校内に入れる事のハードルが高いなど日本ならではの課題もある中で青木さんは、実践を通じてシステムを確立させていきたいと話しています。」
(生本ひなの 記者)
「文科省がまとめた全国の不登校の児童生徒の数の推移です。最新の2022年度の数は前年度より20%以上増え過去最多の約30万人。その主な理由は「無気力・不安」でした。学校になじめなかったり人間関係で悩みを抱える子供が増えています。
そこで注目されているのが、学びの場に訓練されたイヌを介在させる「スクールドッグ」という取り組みです。イヌとの触れ合いは子供に癒しを与えるだけでなく、自主性や自己肯定感を育むことも期待されているんです。」
廃校になった小学校に張られたテントの中にいるのは・・ラブラドールとゴールデンレトリバーのミックス犬、「アスラン」です。
(子供)
「アスラン、SIT!」
ここには、日中学校に通えなかったり放課後デイサービスを利用する子供たちが集まります。
(小学生)
「触れ合うと嬉しい気持ちになる。(アスランには)優しいことをしようと頑張ってる嫌なことは自分がされても嫌」
「心が傷つく」
盲導犬の訓練施設からやってきたアスラン。ここで週一回、スクールドッグとして活躍しています。スクールドッグは、イヌとの触れ合いを通して子どもたちの情緒を育んだり、学校環境の充実を目指す、「動物介在教育」の取り組みの一環です。この活動を広めようと取り組んでいるのが青木潤一さん。もともと京都で中学校の教員をしていました。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「担任をした子がまさに学校に来れないでも家でずっといるのもとモヤモヤしていて、何か学校でこんなことできるぞというきっかけが作れないかなと思った時動物介在教育のことを知った」
子供たちが安心して通える学校にしたい。そんな時、青木さんは動物介在教育のことを知り許可を得て、飼っていたイヌを学校に連れて行き始めました。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「ある教え子が、大人は良かれと思っていろいろアドバイスやサポートしてくれるけど私は実はそれは求めてなかったただ寄り添ってくれる存在が欲しい時にいてくれたのがこの子たちだったんだと安心できる場所とか信頼できる存在が今の子どもたちには必要なんだなというのをすごく感じた。子供とイヌとの相性の良さはそういうところなのかなと」
スクールドッグの取り組みを広めようと教員を辞め、3年前に岡山に移住した青木さん。SocialAnimalBondを立ち上げ県内をはじめ近県の学校を訪れたり地域のイベントなどに参加しています。
イヌとの触れ合いはただ癒しを与えるだけでなく面倒を見る責任感や、信頼関係を築く過程から自己肯定感が芽生えるといいます。活動を通して青木さんは子供たちの変化を目の当たりにしています。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「イヌは喋れないから自分の意思を人間に伝えられない。子供たちがそれをキャッチする今トイレ行きたそうとかっていうのを提案してくれる。優しさや積極性が生まれる」
少し抵抗がある子には青木さんが関わり方をアドバイス。イヌとの距離が縮まると子供たちは自然に心を開くようになります。
(SocialAnimalBond 青木潤一代表)
「結果的にイヌが大人と子供の架け橋になっている実感が自分でもあるので、理解が広がり学校の先生のサポートになる。そんな活動としてひろがっていけば」
(生本ひなの 記者)
「青木さんによるとイヌとの触れ合いで・不登校の子が学校に通えるようになった・他の生徒とも上手くコミュニケーションがとれるようになったなど子供たちの変化が見られるということです。動物介在教育は北欧諸国や台湾などで積極的に取り入れられていて日本でも東京や静岡など各地で広まりつつあります。ただ、日本は土足社会ではないですよね。イヌを校内に入れる事のハードルが高いなど日本ならではの課題もある中で青木さんは、実践を通じてシステムを確立させていきたいと話しています。」