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2023.07.04

「もし災害時の避難所を運営することになったら…」小学生がカードゲームで“疑似体験”【岡山・瀬戸内市】

自然災害が頻発する中、地域が一体となって防災意識を高めます。瀬戸内市の小学生と地元住民が7月4日、ゲームを通して避難所の運営を疑似体験しました。

使われるのは、避難所・運営・ゲームの頭文字をとった「HUG(はぐ)」と呼ばれるカードゲーム。瀬戸内市の美和小学校で行われた、避難所運営の疑似体験です。地震の発生を想定したもので、5・6年生と地域住民合わせて約30人が参加しました。

カードには避難者の年齢や性別、健康状態などが書かれていて、参加者はそれぞれの事情を考慮しながらどの避難者をどこへ誘導するかなどを考え、避難所に見立てた平面図に並べていきました。

また、水道の断水や支援物資の到着など、実際に避難所で起こり得る状況についてのカードもあり、適切な対応を考えました。

(ゲームの様子)
「1人暮らしのお年寄り介護ベッドが欲しい」
「でも2階だったら介護するのが大変」
「じゃあ1階にしようか」
「トイレは使用禁止」

(体験した児童は…)
「災害とかまだ起こったことはないけど、(避難所では)通路が必要だったり、いろんなものが来たりするんだと知った」
「年寄りで他の人と一緒にしているとせきや風邪がうつるかもしれないから、どうすればいいか考えるのが大変だった」

(瀬戸内市危機管理課 園田將人主任)
「発災直後の時点では行政機能がストップし、公助に限界がくることは過去の災害から分かっている。直後の段階で住民に協力してもらえるように、こういった取り組みを設定した」

市は今後、実際に小学校の体育館で実技方式の訓練も行うことにしています。