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2023.08.22

小豆島産そうめんの新ブランド「島の夢」開発 業界の活性化という“夢”を乗せ…【さぬきのプラス 香川】

知っていると得する香川県の豆知識を紹介する「さぬきのプラス」、8回目は、夏に欠かせないそうめんの話題です。日本でも有数の産地、小豆島で県産素材にこだわった新たなブランドそうめんが開発されました。生産者の減少が続く業界の起爆剤にと期待されています。

日本でも有数のそうめんの産地、香川県小豆島。この島で作られるそうめんとして全国的に知られているのは、「島の光」ですが…

(河原大記者)
「今回、新たに開発されたそうめんがこちら。その名も島の夢です」

小豆島手延素麺協同組合が開発し、9月1日から販売が始まる新商品、「島の夢」です。

「島の光」は、多くが外国産の小麦を使って作られますが、この「島の夢」は、香川県内で収穫された小麦、「さぬきの夢」と「はるみずき」を100%使用しているほか、塩やごま油も県産のものを使っています。すべて県産素材の手延べそうめんは、組合では、初めてということです。

もともとさぬきの夢は、タンパク量が少なく、めんが切れやすいため手延べ製法には不向きでしたが、タンパク量が多い、はるみずきをブレンドすることで問題を克服、開発開始から2年をかけてようやく販売にこぎつけました。

(小豆島手延素麺協同組合 伊藤雄二理事長)
「私たちの未来の夢という意味合いと、香川県産のさぬきの夢という2つの夢を掛け合わせた、地産地消の地元に誇れる商品ができたと思っている」

小麦の風味とコシのある食感が特徴という島の夢。その味は?

(河原大記者)
「さぬきの夢を頂きます。口に入れた瞬間に強い小麦の風味が広がり、麺はコシが強くツルツルしていてのど越しがよい」

島では年々、そうめんの生産者が減り今後、生産量の増加が期待できない中、県産素材だけで作られた「島の夢」は、付加価値のある新しいブランドそうめんとして期待が寄せられています。

(小豆島手延素麺協同組合 伊藤雄二理事長)
「一つまず(生産者の減少が)とどまって、さらに作りたいという人が増えるというのが私たちの希望でもあるので、島の産業が活性化していくことにつながれば」

島だけでなくさぬきの夢ものせた新商品、9月1日から手延素麺協同組合のホームページなどで、数量限定で販売される予定です。