2023.11.15
「ネコがトカゲを追っている!」スクープ映像が撮影できた“4つの理由”とは?【急上昇ニュース香川】
関心の高い話題を詳しく解説する「急上昇ニュース」です。今回はスクープ映像の舞台裏を深掘りします。担当は堀さんです。
香川県の小豆島で10月、大型のトカゲが目撃され、5日後に捕獲されました。OHKのカメラは捕獲の瞬間をスクープしました。
1匹のネコが何かを見つけました。階段を上がっていきます。その直後、茂みの中から飛び出してきたのは…トカゲです。
「あれなんですかあれ!ネコが何か追いかけて行ってます!トカゲ!トカゲ!」
逃げ疲れたトカゲはヨタヨタし、地元の人が園芸用のネットを覆いかぶせました。
元々ペットとして飼われていたとみられますが、側溝に逃げ込む姿が目撃されて以来、町を騒がせていたオオトカゲの捕獲劇。YouTubeでは、すでに約300万回再生され、「取材班が居合わせたのがすごい」など、5000件以上のコメントが寄せられています。
このスクープ映像はなぜ生まれたのか?4つの疑問を検証しました。
スクープ映像を撮影したのは、OHKの小豆島駐在、高橋文和カメラマン(65)です。なぜ決定的瞬間が撮れたのでしょうか? (高橋文和カメラマン)
「望遠で見るとネコが仁王立ちして、トカゲが一生懸命走って逃げている。『あれっ』と思って、こうして(カメラを持って走り出す)」
トカゲが現れたのは午後1時半ごろ。実は高校時代、生物部の高橋カメラマンは、東南アジアに生息するこのオオトカゲが、温かい時間に出没すると予想し、待機していたそうです。
(高橋文和カメラマン)
「温かい所にいる動物だから、気温が上がった時に出て来るんじゃないかなと思って」 第2の疑問は、逃げるトカゲを撮影するだけでなく、捕獲できた理由です。実は、現場の様子を見守っていた人が他にもいました。近所に住む立花さんです。
(立花和美さん)
「ちょうどここから道路を見ていましたら、ネコがトカゲを追いかけてススっとやって来た感じです。(その時立花さんは?)思わずここから飛び降りて」
窓から外を見張っていた立花さんは、トカゲとネコを発見すると大急ぎで外へ。家の倉庫からネットと箱を取り出し…
(立花和美さん)「追いかけました。(一緒に追いかけた?走った?)走りました」
こうして地域住民の協力を得て捕獲されたトカゲですが、第3の疑問は「なぜネコが追いかけていたのか」です。 これは、トカゲ捕獲のため、町役場が仕掛けたワナと関係がありそうです。
(小豆島町農林水産課 中川啓課長)
「エサに鳥のささ身を入れていた。捕獲された当日の朝、2匹ネコが入っていた。(ネコが寄ってきたのはエサがあったから?)と思いますね」
ささ身を取られまいと、ネコがトカゲを威嚇したのでしょうか…? 4つ目の疑問は、地域の人たちが必死に探した理由です。住民の安全安心もありますが、それだけではなかったそうです。
(小豆署 安藤夏樹副署長)
「早く見つけてあげたいという思いがあった。トカゲへの思いやりと見つけたい執念で毎日来ていた」
気温が10度を下回るとトカゲが死んでしまうと聞いた安藤副署長。早く見つけたいと、毎朝、夜明け前から出勤までと昼休みの2回、現場に来たそうです。
こうして地域の人たちの愛情もあって、無事捕獲されたトカゲですが、最大の功労者が「ネコ」であることは間違いありません。
ちなみに高橋カメラマンが後日、エサを持ってお礼に行ったそうですが、見向きもされなかったそうです。
第5の疑問、今トカゲはどうなっているのでしょうか?実は、町内の愛好家、寺澤さんのもとで保護されています。 快適な環境ですっかり元気になりました。
寺澤さんによると、東南アジアに生息する「ミズオオトカゲ」とみられます。世界で2番目に大きくなるトカゲと言われ、2.5メートルを超えるものもいるそうですが、こちらは6~70センチほどです。
元々穏やかであまり走らないので、ネコに追いかけられてそうとう慌てたのではないかという事でした。それが“ドタバタ走り”に繋がったようです。
警察では飼い主が名乗り出れば返却する方針です。名乗り出なかった場合は、3カ月経つと持ち主の権利が無くなるので、警察はそれから検討するとしています。
ペットとして飼うことは違法ではありませんが、警察では、逃げ出さないようしっかり管理してほしいと話していました。そして、今回のトカゲ騒動で地域の絆が深まったのではという話をしていました。
以上、急上昇ニュースでした。
香川県の小豆島で10月、大型のトカゲが目撃され、5日後に捕獲されました。OHKのカメラは捕獲の瞬間をスクープしました。
1匹のネコが何かを見つけました。階段を上がっていきます。その直後、茂みの中から飛び出してきたのは…トカゲです。
「あれなんですかあれ!ネコが何か追いかけて行ってます!トカゲ!トカゲ!」
逃げ疲れたトカゲはヨタヨタし、地元の人が園芸用のネットを覆いかぶせました。
元々ペットとして飼われていたとみられますが、側溝に逃げ込む姿が目撃されて以来、町を騒がせていたオオトカゲの捕獲劇。YouTubeでは、すでに約300万回再生され、「取材班が居合わせたのがすごい」など、5000件以上のコメントが寄せられています。
このスクープ映像はなぜ生まれたのか?4つの疑問を検証しました。
スクープ映像を撮影したのは、OHKの小豆島駐在、高橋文和カメラマン(65)です。なぜ決定的瞬間が撮れたのでしょうか? (高橋文和カメラマン)
「望遠で見るとネコが仁王立ちして、トカゲが一生懸命走って逃げている。『あれっ』と思って、こうして(カメラを持って走り出す)」
トカゲが現れたのは午後1時半ごろ。実は高校時代、生物部の高橋カメラマンは、東南アジアに生息するこのオオトカゲが、温かい時間に出没すると予想し、待機していたそうです。
(高橋文和カメラマン)
「温かい所にいる動物だから、気温が上がった時に出て来るんじゃないかなと思って」 第2の疑問は、逃げるトカゲを撮影するだけでなく、捕獲できた理由です。実は、現場の様子を見守っていた人が他にもいました。近所に住む立花さんです。
(立花和美さん)
「ちょうどここから道路を見ていましたら、ネコがトカゲを追いかけてススっとやって来た感じです。(その時立花さんは?)思わずここから飛び降りて」
窓から外を見張っていた立花さんは、トカゲとネコを発見すると大急ぎで外へ。家の倉庫からネットと箱を取り出し…
(立花和美さん)「追いかけました。(一緒に追いかけた?走った?)走りました」
こうして地域住民の協力を得て捕獲されたトカゲですが、第3の疑問は「なぜネコが追いかけていたのか」です。 これは、トカゲ捕獲のため、町役場が仕掛けたワナと関係がありそうです。
(小豆島町農林水産課 中川啓課長)
「エサに鳥のささ身を入れていた。捕獲された当日の朝、2匹ネコが入っていた。(ネコが寄ってきたのはエサがあったから?)と思いますね」
ささ身を取られまいと、ネコがトカゲを威嚇したのでしょうか…? 4つ目の疑問は、地域の人たちが必死に探した理由です。住民の安全安心もありますが、それだけではなかったそうです。
(小豆署 安藤夏樹副署長)
「早く見つけてあげたいという思いがあった。トカゲへの思いやりと見つけたい執念で毎日来ていた」
気温が10度を下回るとトカゲが死んでしまうと聞いた安藤副署長。早く見つけたいと、毎朝、夜明け前から出勤までと昼休みの2回、現場に来たそうです。
こうして地域の人たちの愛情もあって、無事捕獲されたトカゲですが、最大の功労者が「ネコ」であることは間違いありません。
ちなみに高橋カメラマンが後日、エサを持ってお礼に行ったそうですが、見向きもされなかったそうです。
第5の疑問、今トカゲはどうなっているのでしょうか?実は、町内の愛好家、寺澤さんのもとで保護されています。 快適な環境ですっかり元気になりました。
寺澤さんによると、東南アジアに生息する「ミズオオトカゲ」とみられます。世界で2番目に大きくなるトカゲと言われ、2.5メートルを超えるものもいるそうですが、こちらは6~70センチほどです。
元々穏やかであまり走らないので、ネコに追いかけられてそうとう慌てたのではないかという事でした。それが“ドタバタ走り”に繋がったようです。
警察では飼い主が名乗り出れば返却する方針です。名乗り出なかった場合は、3カ月経つと持ち主の権利が無くなるので、警察はそれから検討するとしています。
ペットとして飼うことは違法ではありませんが、警察では、逃げ出さないようしっかり管理してほしいと話していました。そして、今回のトカゲ騒動で地域の絆が深まったのではという話をしていました。
以上、急上昇ニュースでした。