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2023.11.30

岡山市の公共交通網法定協議会 複数バス路線競合の岡山駅~天満屋間減便など 運用計画の素案提示【岡山】

岡山市内の公共交通網について議論する法定協議会が開かれ、路線バスの再編を盛り込んだ新しい運用計画の素案が提示されました。

(三竿雅義 記者)
「市内を走る路線バスの約8割が赤字路線です。市民にとって大切な公共交通の健全化と安定化について協議が行われます」

協議会では路線バスの再編などを審議する分科会がまとめた計画の素案について話し合われました。

素案によりますとJR岡山駅と表町の天満屋バスターミナルの間など複数の路線が競合する区間で便数を減らすことや、市街地から郊外へ向かう路線では乗客の数が減ってくる停留所で小型バスに乗り換えることなどが盛り込まれています。

利用者の負担を最小限にした上で事業の効率化を目指していますが、バスを運行する事業者からは素案に対し基本的に賛同する声が上がる一方で運賃の値上げなどには意見が出されました。

(岡山電気軌道 小嶋光信社長)
「赤字体質が5年後まで変わらないとなると路線廃止や減便の連鎖となるので、5年で収支率が回復する計画にしてほしい」

岡山市では市内を運行する路線バスの全ての便を対象に運賃を上限200円にするキャンペーンを12月1日から約1カ月間行うことにしていて利用状況を見ながら今後、運賃設定に反映させたいとしています。

(岡山市 大森雅夫市長)
「きょうの計画案は若干修正するが 1月末には全(バス)事業者同意のもと、利便増進計画を作り国の交付金を もらいながら具体の動きをしていきたい」

協議会では今後市民の声などを反映させた計画案を作成し2024年1月末に改めて協議することにしています。