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2023.12.05

導入から30年以上 香川・岡山~愛媛結ぶJR特急車両リニューアル トイレも和式から洋式に【香川】

JR四国で親しまれてきた特急車両がリニューアルし、12月5日、お披露目されました。動画などを楽しみながら快適に旅をしたい。そんな今のニーズに対応したリニューアルです。

平成初期の新幹線を連想させる見慣れた顔が、愛媛のミカンと香川のオリーブカラーでメイクアップされました。JR四国多度津工場でリニューアルしてお披露目されたのは、高松と松山を結ぶ「いしづち」、岡山と松山を結ぶ「しおかぜ」に使われている8000系の特急車両です。

車内も改良が加えられ、和式だったトイレは温水洗浄便座の洋式に。そして座席や床の更新、蛍光灯だった照明のLED化によって明るい雰囲気となりました。中でも工夫したのが、長時間、座ることが想定される指定席です。

(前川裕喜 記者)
「今では一般的となった座席ごとのコンセントがリニューアルによって取り付けられた。Wi-Fiはもともとあるのでスマートフォンなどが利用しやすくなった」

8000系の特急車両は1992年に導入され、今回は2005年以来2回目のリニューアルです。厳しい経営が続くJR四国ですが、アフターコロナで鉄道利用客が増える中、できる範囲の改良により満足度の向上を目指します。

(JR四国車両デザイン担当 松岡哲也さん)
「旅行してもらうということで言うと車両設備は鉄道旅行の魅力や楽しみだと思うので気分を新たに旅行する人に四国に訪れてもらえると思う」

新しい車両は12月23日から運行される予定で、11編成すべての車両がリニューアルされるのは、2027年度末になる見通しです。