幻の備前焼と言われる『白備前』で、毎年干支をモチーフにした作品を手がけている木村玉舟さんの作品展が、岡山市のデパートで開かれています。

渦を巻く大きな雲の上にのって雨をよぶ龍。天を見上げる表情や荘厳なうねりが見る人をひきつけます。２０２４年の干支、辰の置物を制作したのは、備前焼作家の木村玉舟さんです。

木村さんは、釉薬を使わず、鉄分の少ない土を焼きしめて作る白備前を長年研究していて、毎年この時期に干支をモチーフにした作品を手がけています。

今回は、白備前の他にも、陶漆という備前焼に漆を塗って焼き付ける手法を用いた作品など約６０点が展示されていて、古希を迎えた木村さんの集大成を堪能することができます。

（備前焼作家　木村玉舟さん）
「１人でも元気になってもらえたらという作品を、ゆっくり見てもらえたらうれしい」

作品展は岡山市北区の天満屋岡山店で、１２月１２日まで開かれています。