2021.08.13
みなさんは、医療的ケア児をご存じですか？
医療的ケア児とは、日常生活を送るうえで医療的ケアを必要としている子どもたちのことです。
いま、医療技術の進歩により、病院を退院し、在宅で生活する医療的ケア児が増えています。
そうした子どもやご家族が、住み慣れた地域で安心して笑顔で暮らすために、総合的な支援体制が求められています。
今年６月、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が成立し、秋に施行される予定です。
香川県では、法律に先駆け、香川県医療的ケア児等支援センター「ソダテル」を４月に開設しました。（家族や支援者からの相談に応じたり、情報提供やアドバイスを行っています。）
ソダテルは、高松市松島町の在宅療養ネットワーク内にあります。医療的ケア児のことでお悩みがある方。一人で悩まず、ホームページの相談フォームかお電話でご連絡ください。
ここで深掘り！2018年の香川県の調査では、医療的ケア児は160人。その後も増え続ける状況の中、必要なのは切れ目ない支援と周囲の理解です。
「ソダテル」では、医療的ケア児やそのご家族をサポートをする支援者の養成や人材育成も担っています。
「ソダテル」が目指すのは、医療的ケアを必要とする子どもたちが、香川県内どの地域でもあたりまえに暮らせる社会の実現です。センターを中心に医療、教育、福祉などの関係機関や行政と連携を図りながら、医療的ケア児やそのご家族が、住み慣れた地域で笑顔で暮らせるよう環境整備を進めています。
どんな小さな声も置き去りにせず、全ての子どもたちを大切に育てることが、医療的ケアや障害のあるなしにかかわらず、子どもも大人もみんなが安心して暮らし続けることのできる持続可能な地域社会の実現につながります。
全ての子どもたちが笑顔で暮らせる地域にしていきましょう。
