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“ブルートレインの宿”開業へ「3度目の正直」修繕費求めCF【香川・観音寺市】

2021.10.05

“ブルートレインの宿”開業へ「3度目の正直」修繕費求めCF【香川・観音寺市】

念願の開業に向け「3度目の正直」です。

かつての寝台列車、「ブルートレイン」を遍路宿として再生するプロジェクトを、観音寺市で進める男性が、車体の修繕費用を募るクラウドファンディングを行っています。

(大野樹記者)
「年季の入った車両は移設から半年を経て、かつての鮮やかな姿を取り戻しました」

(岸井正樹さん)
「床下の機材も黒く塗りなおして。やっとここまで、ぴしっと締まったような車体になりました」

秋晴れの青空に映えるのは、かつて関西と九州を結んだブルートレイン「なは」。

善通寺市のうどん店店主、岸井正樹さんが、青春時代を共にした列車をふるさと香川で遍路宿として再生させようと、2021年4月、鹿児島県から観音寺市の雲辺寺ロープウェイ駐車場に移設させました。

移設と修繕の費用には、これまでに2回のクラウドファンディングで約1700万円を集め、年内の開業を目指して工事を進めていましたが、引退して15年近くが経った車体は、岸井さんが思った以上に傷みがひどく…。

(岸井正樹さん)
「エアコンカバーから腐食して雨漏りがある。雨水が伝わってきて、蛍光灯の基盤がさびたり、天井もこんな感じ」

岸井さんは8月、窓ガラスや電気系統などの修復費用を募る新たなクラウドファンディングを立ち上げました。

目標金額は300万円、古き良き時代の列車を守りぬくための「3度目の正直」です。

(岸井正樹さん)
「まず早く車両を戻して、支援者に楽しんでもらうのが先。無理かなとも思ったが、皆さんに甘えさせてもらった。皆さんがずっと楽しめるようにしたい。ぜひともよろしくお願いします」

クラウドファンディングは10月18日までで、支援者には、開業後に車内に入れる「乗車券」など、様々な返礼品が用意されています。