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下津井で伝統の「タコ壺漁」解禁…しかし“不漁” 頭を抱える漁業関係者 大雨が影響か【岡山・倉敷市】

2021.10.07

下津井で伝統の「タコ壺漁」解禁…しかし“不漁” 頭を抱える漁業関係者 大雨が影響か【岡山・倉敷市】

これから旬をむかえる瀬戸内海のマダコ。倉敷市下津井沖では10月1日に漁が解禁されましたが、2021年は不漁で漁業関係者は頭を抱えています。

全国有数のマダコの産地である倉敷市下津井沖周辺の瀬戸内海では、10月1日から漁が解禁され、この地域で古くから伝わるタコ壺漁が行われています。

100個のタコ壺を付けた1000メートル以上ある仕掛けを引き上げると…

<壺からタコが…>

この仕掛けに掛かっていたタコはたったの3匹。漁師の竹内良明さんは近年、海の栄養不足などによりタコの漁獲量が大幅に減少していて2021年は特に少ないといいます。

岡山県水産研究所によりますと、2020年7月の雨量は例年の約2倍で、海水の塩分濃度が低下したことが2021年のタコの漁獲量低下の原因の1つだということです。

(タコ壺漁師 竹内良明さん)
「2021年は悪い、あまりとれない。2021年はその頃(最盛期)の半分以下。11月にはサイズも大きくなって数も増えればいいんですけど。」

下津井沖の瀬戸内海は潮の流れが速く足が太くて身が締まったタコが育ちます。

(生本ひなの記者)
「こちらがきょうとれたタコです!すごい力で吸い付きます!」

下津井のタコ壺漁は、11月最盛期を迎え、年末まで行われるということです。