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9月23日の「手話言語の国際デー」にOHKでは 「OHK”手話は言語”キャンペーン」を実施し 1日を通じて様々な形で手話への理解普及を図りました。 今回は夕方ニュース全編手話を付けた舞台・

2021.10.17

9月23日の「手話言語の国際デー」にOHKでは 「OHK”手話は言語”キャンペーン」を実施し
1日を通じて様々な形で手話への理解普及を図りました。
今回は夕方ニュース全編手話を付けた舞台をお届けします。



自分でプロジェクトを進めながら
その自分たちを取材するという
何とも慌ただしい取材を通じて作り上げた特集ですが
今回の取り組みは
放送する側の報道現場にとっても大きな学びとなりました。

※なお個人的ポイントは動画最後の「以上特集でした」です。
手話表現をよくご覧ください。

『ニュース番組に手話をつけて放送…「本当に伝えたい言葉選ぶ」一丸となった制作の舞台裏』
(↑クリック頂ければ記事と手話付きの動画がご覧になれます。FNNプライムオンラインより)

編集後記

岡山放送で28年続く手話放送「手話が語る福祉」の担当者としては矛盾した表現になるかもしれませんが、
私たちがわざわざ「手話」や「福祉」と銘打ってコーナーを設けなくても良い日が来ることを常に願っています。


「誰一人情報から取り残されない社会」の実現を目指し
岡山放送では今年から放送や通信の研究では日本最先端である慶應義塾大学SFC研究所と
「テレビ放送における情報アクセシビリティの共同研究」をスタートさせました。
遠隔手話通訳などハード面が注目されがちなこの取り組みにおける私の真の狙いは、
誰もが全ての情報に平等にアクセスできる環境の整備。
つまり手話ニュースと枠付けした情報をろう者が受け取りに行くのではなく、
無数にある情報を無差別に選択できることが何よりも大切だと考えています。


その第一歩として立ち上げたのが923日「手話言語の国際デー」に実施した「OHK“手話は言語”キャンペーン」
①夕方のニュースに手話通訳を付け
②特別番組「手話言語から考える情報アクセシビリティ」を放送
③全アナウンサーが手話を学びCMで届けたい手話言語を披露し
④手話映画「ゆずり葉」をネット配信しました。1日の放送の中に手話言語が無数にある環境を通じ、
ろう者側から情報にアクセスできるメディアを作ろうと考えたのです。


ともに特集作りに励むOHK手話放送委員会にとっても悲願であると同時に、
夢を実現させることのハードルの高さを実感頂いたかとは思いますが、
何より嬉しかったのは「絶対にその環境を手に入れるんだ」というメンバー11人の執念でした。
本当に大変だったと思います。私も持てる力をフルに使い社内外の調整を行いました。


特別番組のエンドロール。「協力」として複数の団体を表示しましたが、
全日本ろうあ連盟など各団体に丁寧に説明し、最初にOHK手話放送委員会を紹介したことが何よりもの感謝の証です。
「ニュースに手話がついた」あの1日にはこんな思いがありました。

OHK全アナウンサーによる手話CMは
↓からご覧になれます!!