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“幻の備前焼” 白備前で作った来年の干支「寅」の置物の窯出し 美しい乳白色に…【岡山・備前市】

2021.11.10

“幻の備前焼” 白備前で作った来年の干支「寅」の置物の窯出し 美しい乳白色に…【岡山・備前市】

2021年もあと2カ月を切り迎春準備の話題です。「幻の備前焼」とも言われる白備前で作った2022年の干支、寅の置物の窯出しが行われました。

約2週間かけて熱を冷ました窯から作品が顔をのぞかせます。

(木村玉舟さん)
「大成功ですね。」

備前焼作家の木村玉舟さんは、江戸中期に栄え、その後、すたれてしまった「白備前」の復活に挑み26年前から干支の置物を作り続けています。

(久保さち子記者)
「こちらが私たちがイメージする備前焼。こちらが幻の備前焼と言われる白備前。その違いは一目瞭然。」

2021年は、白備前の元祖ともいわれる閑谷焼も含め約30点が制作されました。

土と炎の芸術と言われる備前焼。中でも白備前は美しい乳白色を出すために約1200度の高温で焼き上げることが求められるため8日間にわたり窯焚きが行われました。

(備前焼作家 木村玉舟さん)
「トラの凛とした形を作りたく動物園に何回も通ったトラという動物は1頭が堂々と生きていけるので“1人でも元気に生きていける”コロナ禍でもそういう気持ちに自分もなったのでそういうポーズをなるべく作りたいと思い制作した。」

岡山市の池田動物園などに通いスケッチを繰り返して研究したという玉舟さん。青みがかった瞳はコバルトを入れた土で制作し、背中には備前焼特有の胡麻がかかり本物のトラの毛並みのように仕上がりました。

11月10日に窯出しされた作品は、11月24日から岡山市の天満屋岡山店で展示販売されます。