東京の京王線の電車内で刃物を持った男に乗客が切りつけられた事件などを受け、倉敷市で１１月１０日、刃物を持った犯人による傷害事件を想定した警察と消防による合同対処訓練が行われました。

この訓練は１０月３１日、東京の京王線の電車内で刃物を持った男に乗客が切りつけられるなど、各地で刃物を使った無差別傷害事件が相次いでいることから実施されたもので、警察官と消防の救急隊員、約３０人が参加しました。

刃物を持った犯人に通行人が刺され、５人がけがをしたとの想定で行われ、１１０番通報で駆け付けた警察官が犯人を取り押さえる一方、負傷者に応急処置を施し救急隊員と協力して医療機関への搬送にあたりました。

（倉敷警察署　河合俊雄地域安全交通官）
「(無差別傷害事件が)あった場合、警察として的確かつ迅速に対処していく。訓練重ね、広報啓発活動しながら、抑止活動に努めていきたい」

警察は、人出が増える年末年始に向けて、多くの人が出入りする駅や商業施設などでのパトロールを強化していくことにしています。