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2021.11.12

新人2人の一騎打ち 観音寺市長選挙の争点 新産業育成や観光は…【香川・観音寺市】

新人の一騎打ちとなった観音寺市長選挙を前に、選挙の争点についてお伝えします。

人口減少が進む中、地域の資源を生かし、若い人が定着する産業を育成できるかが、大きな争点となっています。

標高約400メートルにあり、市内が一望できる高屋神社。「天空の鳥居」としてSNSなどで話題となっています。

香川県西部にある観音寺市は、ここ最近、新たな観光資源が注目され、全国から、観光客が訪れるようになっています。

しかし、まちが活性化しているかといえば、そうでもありません。

2005年、1市2町が合併してできた観音寺市。当初、約6万5000人だった人口は、約5万7000人まで減っています。

(市民)
「これという会社、大きい会社がないので、(人が)減っていると思う」
「経済的に住みやすいのがいいが、難しい。(市内の仕事が)若い人に魅力があるかだと思う」

若い人に魅力的な産業がない現状。新しい産業として期待される観光も、思うように育っていません。

市内では観光スポットが点在していることから、それらを周遊し、客が滞在する仕組みが必要です。

しかし、コロナ禍で民間の投資が冷え込み、そうした仕組みが作れていません。

このほか、今後、整備される高松自動車道の観音寺スマートインターチェンジを活用した産業育成。観音寺港に整備中の工業団地への企業誘致なども期待されていますが、具体的な話はこれからです。

(前川裕喜記者)
「市内では、時代に合わせた新しい産業育成が喫緊の課題といえます。今回、合併前から26年に渡り市長を務めた現職が引退を表明し、新人2人の一騎打ちとなっています。その2人の主張がこうです」

(城本宏候補(52)〈無・新〉)
「情報通信社会に対応する ICT化に遅れないよう市内全域に Wi-Fiスポットを整備する。また、一次産業の底上げ、観光・工業団地もしっかり誘致する。雇用固定資産税収を生む政策、課題は山積。一緒になって観音寺を変えよう」

(佐伯明浩候補(61)〈無・新〉)
「(自分が)香川県議会議員時代から取り組んできた、4年制医療系大学看護大学の (市内への)誘致がほぼ内定。1日も早い開校を目指す。このほか、企業誘致はもちろん、ありとあらゆるものを販売できる中四国最大級の道の駅を作る」

観音寺市長選は、14日投開票です。