江戸時代の後期から幕末にかけて、優れた蘭学者や洋学者を輩出した津山市など３つの自治体が、観光振興などで協力することになり１８日、津山市で協定の締結式が行われました。

協定を結んだのは、津山市と島根県津和野町、大分県中津市の２市１町です。

津山市は洋学者の箕作阮甫、津和野町は小説家の森鴎外、中津市は慶應義塾大学を創設した福沢諭吉を輩出しています。

３つの自治体の名前には、漢字の「津」が入る共通点があり、「三津同盟」と名付けられました。

協定書では、広報活動や、観光振興、博物館、資料館の研究活動で協力するとしています。

（津山市　谷口圭三市長）
「お互いが持っている蘭学・洋学という共通項を生かしてシティプロモーションなど３市長のＰＲも行っていきたい。」

２市１町は、１８７３年に結成し近代的思想を広めた学術団体「明六社」のメンバーを輩出していて、今後、結成１５０周年の共同企画展開催などでも協力することにしています。