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2021.11.19

戦後の庁舎建築では全国初…“丹下健三”の傑作「香川県庁舎東館」国の重要文化財に指定【香川・高松市】

日本を代表する建築家、故・丹下健三さんが設計した香川県庁舎の東館が、国の重要文化財に指定されることになりました。戦後の庁舎建築では、全国で初めての指定です。

国の重要文化財に指定されることになった香川県庁舎の東館です。高さ43メートル、完成当時は、近くで一番高い建物だったということで、県のシンボルとして存在感を示しました。

(前川裕喜記者)
「文化財に指定されることになりましたが、庁舎として現役で使われていて県民も気軽に立ち寄ることができます。」

建物は丹下健三さんの設計で、1958年5月に完成。もともと県庁舎本館として使われ、現在の本館の完成後、東館の名前に変わりました。

今回、評価されたのがそのデザインです。鉄筋コンクリートで、日本建築の伝統的な柱や梁を表現し、優秀なデザインとされました。

また、1階にロビーを持ち、国民に開かれた戦後の庁舎建築の模範として、歴史的な価値が高いということです。戦後の庁舎建築としては、全国で初めての指定となりました。

(香川県教委生涯学習・文化財課 石田真弥さん)
「重たい責任、大きな評価をもらった。文化財指定されるこの建物に県民にもより親しんでもらいたい。」

東館は、最新の免震装置も取り付けていて、県では今後も適切な保全を図りたいとしています。