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2022.01.21

氷点下1・4℃ 厳寒の中…ミツマタの川ざらし 良質な和紙に仕上げる大切な工程【岡山・津山市】

厳しい寒さが続く中、津山市では、和紙の原料ミツマタを川で洗う「川ざらし」の作業が始まりました。

凍てつくような水の中で作業に励みます。

津山市の北部、上横野の山あいを流れる横野川です。

2022年、初めてミツマタの皮を洗う川ざらしが行われました。

清流で行われるこの作業は、ミツマタのアクや不純物を取り除くもので、良質な和紙に仕上げる大切な工程です。

21日朝の津山市は、雪が舞い、最低気温も氷点下1・4度と厳しい冷え込みとなりました。

雪が舞うなか、上田さんは、妻の裕子さんとともに冷たい水の中に入り、2時間かけて約70キロのミツマタを丁寧に洗いました。

(上田手漉和紙工房 上田康正さん)
「いい日に当たったみたいで、とても寒い。伝統を守るのも大切だが、いい物を届けたい」

ミツマタは機械で細かくしたあと、紙すきの作業が行われ、便せんや封筒などに仕上げられます。

ミツマタの川ざらしは、月1回のペースで行われます。