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2022.02.24

「児童相談所の虐待情報を警察と共有し連携へ」 女児虐待事件 NPOが要望書を提出【岡山・岡山市】

2021年9月、岡山市で当時5歳の女の子が虐待され、その後、死亡した事件を受け、東京のNPO法人が児童相談所と警察など関係機関の連携を強化するよう岡山市長などに要望書を送りました。

この事件は2021年9月、当時5歳の西田真愛ちゃんに対し、虐待を繰り返したとして、母親の西田彩容疑者(34)と、西田容疑者の交際相手、船橋誠二容疑者(38)が2月、強要の疑いで逮捕されたものです。

真愛ちゃんは1月、低酸素脳症で死亡しました。

子供の虐待を無くすための取り組みなどを行う東京のNPO法人、「シンクキッズ」が24日、記者会見を開き、岡山市の大森市長などに要望書を郵送で送ったことを明らかにしました。

要望では、児童相談所が持っている子供の虐待に関するすべての情報を警察と共有し、連携して活動する体制を整備することや、事案の危険性に応じて関係機関が連携して適切な頻度で家庭訪問を行い、情報を関係機関で共有する仕組みの整備などを求めています。

(NPO法人シンクキッズ 後藤啓二代表理事)
「警察の持っている情報を活用してリスク判断すべき。警察で言えば、一緒に家庭訪問すれば、より多くの回数、家庭訪問できるし、暴力的な児相の指導なんて全然言うこと聞かないような保護者に対しての指導効果が期待できる。」

岡山市では真愛ちゃんの虐待事件を受けて、外部の有識者による児童相談所の対応について検証が行われていて、シンクキッズでは「今回命を救えなかった原因を分析し、再発防止策を講じてほしい」としています。