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2022.03.09

世界一美しいチョウとは…約2000点展示 交通事故から生還し昆虫ギャラリー開設【岡山・美咲町】

岡山県美咲町に3月、世界各地の昆虫標本を集めた展示施設がオープンします。

標本を収集したのは、交通事故から生還した1人の男性。展示された標本には、この男性のある思いが込められています。

透き通り光沢のある青い羽。世界で一番美しいとされる南米のモルフォチョウです。

こちらは羽の幅が17センチあり、世界最大級のインドネシアの蝶です。

美咲町周佐にある昆虫標本箱メーカーのティーウッドです。

世界各地に生息する蝶やカナブンなど、1500種類、約2000点の昆虫が展示されています。

収集したのは、津山市に住む会社員で、昆虫アーティストでもある小枝正和さんです。

(昆虫アーティスト 小枝正和さん)
「どうやったら昆虫の美しさを引き出せるか、それを1番に考えて展示している」

小枝さんは、今から5年前、交通事故で一時、意識不明の重体となり、津山市内の病院に3カ月半入院しました。

入院中にインターネットで世界一美しいとされるモルフォチョウを知り、昆虫収集を始めたといいます。

(昆虫アーティスト 小枝正和さん)
「モルフォチョウは羽の表面は青くてきれいだけど、裏は蛾のように地味な茶色。木に擬態して外敵から身を守る(ため)。そこに私は感動して生きる勇気をもらった」

自然界を生き抜く蝶の姿に前を向く力をもらったという小枝さん。5年間で世界中から集めた貴重なコレクションが見られるギャラリーは、3月12日オープンします。