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2022.03.11

たった1人…島の卒業式 幼稚園も小学校も中学校も最後の卒業生 73年の歴史に幕【岡山・笠岡市】

卒業シーズンを迎えていますが、笠岡市の離島白石島の中学校では、3月11日、最後の卒業式が行われました。
 
笠岡諸島の1つ、白石島、漁業や石の産地として栄えてきました。
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島にある白石中学校で、卒業式を迎えたのは、河田拳志郎君。
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河田君を見送る在校生はいません。

1949年に開校した白石中学校では、ピーク時の昭和40年代に140人を超える生徒が通っていました。
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しかし、過疎化が進み、2021年度の全校生徒は1人だけで、4月から休校となることが決まり、3月11日が最後の卒業式となりました。
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式では、小橋重一校長から卒業証書が手渡されたあと、河田君が答辞を読み上げました。
 
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「私は他の人よりも少しだけ大変だったかもしれない。しかし、他の人よりたくさんの幸せを感じることができた」
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(校歌合唱)
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(白石中学校最後の卒業生 河田拳志郎君)
「幼稚園も小学校も中学校も最後の卒業生なので、そこに誇りをずっと持ち続けたい。将来は、人の役にたつものを作るエンジニアになるのが夢」
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これまで1634人の卒業生を送りだした白石中学校、11日でその役割を終え、73年にわたる歴史に幕を下ろしました。
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