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救急搬送を有効に…救急救命士の役割拡大へ 「デジタル田園健康特区」指定の吉備中央町で実証事業【岡山】

2022.03.12

救急搬送を有効に…救急救命士の役割拡大へ 「デジタル田園健康特区」指定の吉備中央町で実証事業【岡山】

デジタル技術の活用で医療の課題解決を目指す国の「デジタル田園健康特区」に決まった岡山県吉備中央町で、救急救命士の役割を拡大する実証事業が行われることになりました。

国の国家戦略特区諮問会議で「デジタル田園健康特区」の指定が決まったことを受け、吉備中央町の山本町長が3月11日に会見しました。

(吉備中央町 山本雅則町長)
「中山間地域の課題をいち早く解消できる。デジタル田園健康特区に 指定されてありがたい」

(新田俊介記者)
「特区の指定による今後の取り組みでポイントとなるのが救急車と救急救命士です」

町内に総合病院が無い吉備中央町では、重症の患者の多くは30分から1時間ほどかけて岡山市に搬送されます。

その搬送時間を有効に使おうというのが特区指定による新たな実証事業。医師の指示のもと、超音波検査や尿検査といった現在は法律で認められていない救急救命士の役割を拡大し、病院到着後の適切な処置につなげます。

(吉備中央町 山本雅則町長)
「全国の中山間地域過疎地域の 先進的なモデルとして大きな役割を果たせるよう、これから頑張っていきたい」

実証事業の開始時期は決まっていませんが、町は環境が整い次第、始めたいとしています。