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2022.03.17

豪雨被災地・真備町に「防災タワー」完成 40人以上避難可能 車いすでも上れる構造に【岡山・倉敷市】

4年前の西日本豪雨で多くの犠牲者を出した倉敷市真備町、3月17日、町内の高齢者施設に緊急時に避難できる防災タワーが完成しました。

防災タワーは、倉敷市真備町の高齢者施設、「ぶどうの家真備」に併設されました。

高さは4メートルあり、4年前の西日本豪雨と同じ規模の水害でも水没しないつくりとなっています。

約4メートル四方のデッキ部分には、40人以上が避難できるほか、車いすでも上れる構造となっています。

3月17日は、施設の利用者や近所の住民、約30人が見学に訪れました。

(見学した人は…)
「こういうものがちょこちょこできたらみんな助かると思う。大きなのが1カ所にできたのでは、年寄りは歩いていけないし、近くにできるのが良いことだと思う」

タワー建設を進めたのは、「ぶどうの家真備」を運営する津田由起子さんです。

4年前の西日本豪雨では、施設が浸水し、町内では逃げ遅れた住民が犠牲になった苦い教訓から、入所者や職員、近所の人が避難できる場所を確保しようと、国の制度を活用してタワーを建設することを決めました。

(ぶどうの家真備 津田由起子代表)
「ここが防災のシンボルになればいいと思う。楽しい所でないと、いざという時行こうという気にならないので、ここも楽しい場所にしていきたい」

倉敷市によりますと、市内の高齢者施設に避難用のこうした施設が設置されるのは初めてということです。