2022.04.15
16年使っているキッチンの換気扇が寿命を迎えたと思ったんだが
キッチンの換気扇が寿命を迎えた。
スイッチを入れると、ガウ〜ン!ガウ〜ン!ガウン!ガウン!ガウンガンガンガン‼︎と大きな音を放つ。まさに阿鼻叫喚。内部のファン(扇)に何らかの異常が生じたようだ。
築16年を迎え、近年、様々な家具や家電に次々とガタが押し寄せている。
和室の畳、電子レンジ、温水洗浄便座、便座ヒーター、浴槽の蓋、シャワーを固定するポール、テレビなどなど。そしてついに換気扇。16年間フル活動でキッチンの清浄な空気を保ち続けてくれたが絶命した。まさに「巨星墜つ」。
いや、感謝の気持ちを込めて、「巨星乙」。
前兆はあった。2〜3年前から吸引力が著しく落ちていたので業者に見てもらったところ、既に同じ商品は製造中止になっており、部品交換ではなく別の商品への買い替えが必要だという。しかし、使えないことはなかったので我慢しながら使い続けていた。いや、我慢していたのは不調を訴えていたのに酷使され続けた換気扇の方だったのだろう。突然、大きな抗議の悲鳴を上げて燃え尽きた。かわいそうなことをした。
今度こそ買い替え必至。家電量販店から派遣された別の業者に再び換気扇を見てもらったところ、最初の「ガウン」を聞いて「ファンの軸がズレてますね。これは買い替えです」と即断。しかも、ちょっと特殊な形状の機種らしく、工事費がお高めだという。
いくらお高めでも、換気扇の無い生活なんて考えられない。サンマが焼けなくなる。「NO KANKISEN NO LIFE !」と、買い替えの検討を始めようとした時だった。
換気扇の取扱説明書を読んでいた妻が「あ」と声を上げた。なんと!これまでガッチリ固定されていると思い込んでいた、換気扇のファンを覆うパネル(前蓋)が、実は取り外し可能だったということが判明したのだ!!
すぐに説明書通りに妻がパネルを動かすと、いとも簡単に外れ、16年分の埃と油でコーティングされた真っ黒なファンが姿を現した。そして、その傍らにファンを固定する部品とその部品を固定するネジが落ちていた。妻がネジをつまんで見せる。私が「それが異音の原因だよ」と言う。16年かけて緩んだネジが外れていたのだった。
妻が内部を磨いて掃除機で埃を吸い取り、妻がファンとフィルターを掃除して固定、パネルを元に戻した。妻がスイッチを入れてみる。はたして換気扇は、かつてのように「ムー」と静かに唸りながら思い切り息を吸い込んだ。
これでもうしばらくは買い替え不要!
新商品代と取り付け工事費のン十万円が浮いて、めでたしめでたし。それにしても、業者さんって、パネル外してまでは見てくれんのね・・・。いや、取扱説明書を読もうともしなかったこちらの落ち度か。
16年の時を超えて「開かずのパネル」が開いた。
巨星復活。
ママ乙。