３年ぶりの開催です。約１００種類の花が楽しめる春の風物詩・藤まつりが岡山県和気町の藤公園で始まっています。

幅７メートル全長５００メートルの見事なフジの花のトンネル。和気町の藤公園で開催されている藤まつりです。

新型コロナの影響で、ここ２年はまつりが中止となり、花を近くで見られない状態が続いていて、３年ぶりとなる開催に多くの客が訪れています。

（客は…）
「きれいね、色んな花があって、良いにおい」
「フジの花の面積、数が多いし、すごい」

園内で咲き誇るのは、約１００種類のフジの花です。濃い紫の花びらが重なって咲く「八重のフジ」や、すっきりとした白が印象的な「五稜郭の藤」など、沖縄県を除く全国４６都道府県と中国、韓国から集めた色とりどりのフジを楽しむことができます。

まつりの開催を特別な思いで迎えた人がいます。約３０年せん定を担当している竹内敬一さんです。

花が咲いた時に見栄えがよくなるよう、竹内さんは、約７０００平方メートルある公園で、伸びすぎた枝をハサミで切り落とすせん定作業をコツコツと続けてきました。

（竹内敬一さん）
「いい花が咲くように、いつでも開園できたら見られるように、祈って祈って…咲きますようにと花に問いかけた」

町長から開催の連絡がきたのは、４月中旬頃だったといいます。

（竹内敬一さん）
「やったなと思った。僕らとしたら（客が）たくさんいて、わいわいやってくれるのがありがたい」

藤まつりは、花の見ごろが終わる５月上旬までで、期間中は午後６時から９時までライトアップも行われるということです。