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2022.05.06

”空を飛ぶ鳥の目線”で描いた江戸のまち 貴重な屏風を5年ぶり公開【岡山・津山市】

約200年前、津山藩のお抱え絵師が江戸のまちを“空を飛ぶ鳥の目線”で描いた屏風が津山市の博物館で公開されています。

この屏風は「江戸一目図屏風(えどひとめずびょうぶ)」と呼ばれるもので、描いたのは津山藩のお抱え絵師だった鍬形●斎(くわがたけいさい ※●はくさかんむりに惠)です。

1809年の作品で、縦、約1.8メートル、横、約3.5メートルあります。江戸の町を歩いてスケッチしたものを俯瞰図に仕上げていて、当時の建物や風景が描かれています。

屏風の中央には富士山や江戸城が配置されているほか、東京の観光名所、浅草・浅草寺の雷門も描かれています。この屏風のレプリカは東京スカイツリーにも展示されています。

(津山郷土博物館 小郷利幸館長)
「当時空からは見えなかった江戸のまちをスケッチしながら、頭の中で合体させて描いたのではないか。人物とかも細かく描いている。ぜひこの機会に見てほしい」

5年ぶりの公開となるこの屏風は、5月8日まで展示されています。