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「コロナは非常に損な病気」ワクチンが本当に必要な人は?関西福祉大学・勝田吉彰教授(3)【岡山・香川】

2022.05.11

「コロナは非常に損な病気」ワクチンが本当に必要な人は?関西福祉大学・勝田吉彰教授(3)【岡山・香川】

新型コロナワクチンの “3回目接種”は、若い20代、30代の接種率が30%台にとどまっています(全国平均5/9現在)。一方“4回目接種”は、当面60歳以上の人や18歳以上の基礎疾患のある人に限定することが決まりました。そもそもワクチンが本当に必要な人は誰なのでしょうか?最終的に何回打てばいいのでしょうか?

【当面は複数回のワクチン接種が必要】

(関西福祉大学・勝田吉彰教授)
「2回目の接種から半年経ち、実際に抗体が落ちてきている。3回目の接種で改めて刺激を加えることで抗体の数がある程度回復する。2回目に打った当初のレベルまで持っていくイメージ。将来的には(全ての変異株に有効な)ユニバーサルワクチン(の開発)が進んでいるが、実用化に時間がかかる。当面は複数回の接種が必要」

Q、3回目ワクチン接種の現状をどう見ている?
「一番は重症化を防いでいる。ワクチンを接種した後、半年間は抗体がしっかりあるので、感染予防効果がある。ワクチンを受けていなければ感染者はもっと増えて、私たちはまだ様々な宣言と付き合わなければいけなかった。欧米でもワクチンを打っていない人の中で感染が広がっている。その広がり方はデルタ、オミクロン…とますます密度が高くなってきている」

Q、若い世代の接種率は高くない。上げる工夫は?
「諸外国をみるとメリットを提供するという例はある。例えばマイナンバーカードへ誘導してポイントを付与するとか。社会的なコロナによる負担の重たさを考えれば、税金の使い方としてコスパの高い使い方だと思う。海外でやっていた事なので全く新しいアイデアではないが」

【抗体が減っている時に重症化の恐れ】

Q、4回目接種はなぜ“60歳以上”に限定?
「実際には若い人も希望者はどんどんやればいいのは間違いない。ワクチンを接種した時点で免疫の記憶ができると、たとえ抗体が減っていてもウイルスが入るとすぐ思い出して、かなり早いスピードで抗体を作ってくれる。それは若い人も高齢者も同じ。若くて基礎疾患の無い人は、抗体が低下している時バリアを破ってウイルスが入ってきても重症化する前にやっつけることができる。一方、高齢者や免疫不全者は重症化してしまう。(抗体が増えるまでの)わずかな時間でたどる運命が変わるので、特に高齢者が4回目をやる意味がある」

Q、“基礎疾患のある人”は?
「私としては『これまで健康診断で何か言われたことがある人全部』と思ってほしい。健診で血糖値が200あるといわれても受診をためらっている、先延ばししている人は大勢いる。血糖値200を継続していたら実質的には糖尿病。免疫が低下しているはず。『健診で印がついてきた』という報告をして自己申告してほしい。血圧、コレステロール、BMI、肥満はあきらかなリスク因子」

【健康診断の数値が高ければ“自己申告”で接種を】

Q、どんな病気の人は接種した方がいい?
「慢性的な病気は大体そう。糖尿病、高血圧、慢性の肺疾患、腎臓病、感染症・・・免疫に関係あるもの、ベースに慢性炎症があるもの全てと思ってほしい。なぜ重症化するかといえば、慢性的な病気は糖尿病にしても慢性の炎症がある。コロナ(の症状)は炎症、感染によって免疫活性物質がバランスを崩し、元々持っている病気が重症化する。もう一つは後遺症。肺炎にならなくても、強いだるさ、判断力が鈍くなるなど、様々な症状が半年~1年以上続く人もいる。仕事や社会生活が上手くいかない人もいる。それを考えると、コロナという病気は非常に損をする病気。感染したらインフルエンザにはない様々な困難が伴う。ワクチンを接種して防いでほしい」


・・・新型コロナ対策の考え方は刻々と変化していて、勝田教授は現在マスクについて『屋外では外して構わない』と呼び掛けています。また入国制限の緩和については、海外で全く新しい変異株が見つかっていないので、緩和しても感染状況が『大きく変わることはない』とみています。ワクチン接種についても、今後データの蓄積やユニバーサルワクチンの登場で変わる可能性がありますが、今は『当面は複数回の接種』『回数は健康状態などによって』という事になりそうです。(おわり)
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