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2022.05.18

1日限定の「夢の学校」開校へ 廃校を活用 大学生が授業を全てプロデュース【岡山・和気町】

廃校となった小学校が大学生によって復活します。学生が授業を全てプロデュースし、小学生に向けて1日限定の学校を開校するプロジェクトが動き始めました。

プロジェクトの舞台となるのは、岡山県和気町にある旧和気小学校。児童数の減少などにより2017年3月に閉校しました。

閉校から5年、この学校を再び学び舎として復活させようと動き出したのが、環太平洋大学、次世代教育学部の学生たちです。

通常は、実習の機会がない1年生が、授業を行う場所や内容まで、自分たちで計画し、先生となって小学生に教えます。

アイデアを膨らますため、この日は、廃校となった校舎を見て周りました。

(学生は…)
「思ったより校舎が古かったので、もう少し考え直そうかな」

和気町では、5年前に5つの小学校が閉校となりました。町の少子高齢化が進む中、地域の活性につなげることもこのプロジェクトの目的の1つです。校内を散策した学生たちは、やりたい授業を自由にイメージして提案していきます。

(学生は…)
「好きな楽器を選んでもらって、練習して、最後に子供たちが発表する。大事なのは音楽の授業ではなく、最後まで諦めずに何かをやり遂げる大切さを伝えること」
「大きいホールがあった。当初はデジタルで、タブレットを使って自分の心をつくることを考えていたが、とりあえず体を動かして表現する」
「きょうここで見て思ったのは、放送室を活用して、人前で話すのが苦手な子でも、何か越しには話せると思った。放送を使ってクラスに何かを発信して、自分を出していく授業もしたいと思った」

(環太平洋大学 次世代教育学部 畠中要輔特任准教授)
「このフィールド(小学校)に来たら、生徒たちの表情が変わった。より自分たちがやらないといけない事や、やりたい授業がイメージできたと思う。学生同士が協働して、最後までやり抜くことで、プロジェクトを通してスキルを磨いていってほしい」

10月25日に開校する1日限定の「夢の学校」。どんな授業になるのか学生たちの挑戦が始まりました。