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2022.05.19

性犯罪被害者を多角的サポート 捜査員は総勢100人体制に 香川県警【香川】

性犯罪の捜査と被害者の支援を行う性犯罪指定捜査員の指定式が香川県警で行われ、若手警察官を中心に13人が新たな捜査員に選ばれました。

(香川県警刑事部 上杉克也部長)
「性犯罪は被害者の尊厳を踏みにじり、心身に深刻な影響を与え、その後の生活にも甚大な影響を与える、憎むべき犯罪である」

上杉克也刑事部長が捜査員に手渡したのは、DNAを採取するキットなどが入った捜査かばん。香川県警で行われたのは、性犯罪の捜査と被害者の支援を行う性犯罪指定捜査員の指定式です。

県内12の警察署から若手警察官13人が新たに任命され、捜査員は総勢100人体制となりました。

2021年、香川県内で認知された強制性交、強制わいせつなど性犯罪の認知件数は45件で、ここ数年横ばい傾向が続いています。

性犯罪指定捜査員の制度は約25年前から始まり、当初は女性警察官のみが指定されていましたが、男性の被害者にも適用される強制性交罪が施行されたことや、性の多様化を受け、3年前からは男性警察官も指定されるようになりました。

(新たに指定 東かがわ警察署 六車佳矩巡査長)
「わいせつ事案でも、男女関係なく被害にあうことがある。被害者への対応や被害者家族の不安解消に向けて取り組みができたら」

(新たに指定 高松北警察署 西中川保奈美巡査)
「私も過去に性的な被害を受けたことがある。ずっと寄り添ってあげる、話ができるまで 見守ってあげられるよう対応したい」

県警では今後、被害者の性格や要望などを細かく聞き取り、相性の良い捜査員を選んで支援に当たらせるとしています。