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労災を報告せず 「自転車で転んだ」と処理 技能実習生暴行問題の建設会社を書類送検【岡山・岡山市】

2022.07.05

労災を報告せず 「自転車で転んだ」と処理 技能実習生暴行問題の建設会社を書類送検【岡山・岡山市】

ベトナム人技能実習生の男性が、岡山市の建設会社で日本人従業員に暴行を受けていた問題の続報です。2020年に、この実習生が作業中ケガをしたにも関わらず、報告しなかったとして、岡山労働基準監督署は5日、会社などを岡山地検に書類送検しました。

書類送検されたのは、岡山市南区の建設会社と、この会社の営業部長です。岡山労働基準監督署によりますと、2020年5月12日、岡山市中区の足場の解体工事現場で、ベトナム人技能実習生に部材が激突し、休業4日以上のケガを負う労働災害が発生したにも関わらず、報告書を提出しなかった疑いです。

実習生は、唇を切るなどのケガをしましたが、「自転車で転んだ」として処理されていました。

労働安全衛生法では、休業4日以上のケガを負う労災が発生した場合、労働基準監督署に、労働者死傷病報告を提出することが義務付けられてます。

このベトナム人技能実習生は、複数の日本人従業員から2年に渡って暴行を受け続けたとして、労働組合に保護されました。会社と管理団体は謝罪し、補償金を支払うことで示談が成立しています。