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2022.07.06

【備えのツボ】西日本豪雨で課題に…作ろう!避難先リスト 柔軟に取捨選択を【岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。西日本豪雨で課題となった避難行動についてお伝えしています。避難をスムーズにする考え方を紹介します。

(防災士 小林宏典記者)
「あてにしていた避難所が、もし、多くの人が訪れ満員だったら、この先どうしますか」

■「作ろう!避難先リスト」
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西日本豪雨の際、倉敷市真備町では、指定避難所に収容人数を超える人が訪れ、別の避難所への移動や、被災した自宅に戻って、在宅での避難を余儀なくされた人もいました。
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■「柔軟に取捨選択」
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避難先選びに手間取ると、事態の悪化を招き、自らを危険に晒すことにつながりかねません。

倉敷市が真備町の住民を対象に行ったアンケートで、事前に避難先を決めていたかどうか聞いたところ、候補なしと答えた人が62%に上りました。
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さらに避難した場所を聞いたところ、避難所・公共施設が54.7%と、指定避難所に集中したことが伺えます。
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国は、指定避難所以外にも親戚や知人の家、ホテル車中泊を候補として避難先の分散を推奨しています。
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こうした複数の避難先をリストアップして、状況に応じて取捨選択できれば、避難の幅も広がります。

また、指定避難所の開設状況や込み具合をホームページで公開する自治体もあり、避難する前に活用すれば混雑も回避できます。
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そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。どこに避難しようとも大切なのは安全を確保すること、避難先のリストアップで柔軟に対応できれば、スムーズな避難の後押しになるはずです。
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