OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2022.07.12

水が底をつく可能性…少雨に高温で生育に影響も ナシ農家の苦悩【岡山・津山市】 

旭川水系のダムなどがある岡山県北部では雨が少なく、水不足に対する懸念の声が上がり始めています。新高梨の産地、津山市では梅雨が早く明けた影響でナシの生育にも影響が出ています。

(生産者・安藤素行さん)
「小さいな…大体この位なっておかいと」

津山市の久米地区で30年近くナシを栽培する安藤素行さんです。例年、この時期は梅雨の雨で実が張りますが、早い梅雨明けに雨の少なさや高温が重なりナシの生育に影響が出始めています。

安藤さんは近くにある貯水槽からポンプで水を引き、水やりをしています。貯水槽の水は山から出た水を貯めたもので、今後、雨が降らなければ水が底をつく可能性が出ているのです。

(生産者・安藤素行さん)
「水分がないから身の太りも少ないし、玉が大きくならず小さいから水を吸わない。ちょっと難しくなる」

気象台によりますと6月の津山市の降水量は101.5ミリと、平年の半分程度でした。新高梨はこれから9月にかけて水が必要な大切な時期ということで、安藤さんは恵みの雨を待ち望んでいます。