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過去最悪のペース “魔の用水路”で死亡事故多発 いったいナゼ…事故の背景にあるものは【岡山】

2022.07.21

過去最悪のペース “魔の用水路”で死亡事故多発 いったいナゼ…事故の背景にあるものは【岡山】

岡山県内では用水路に転落して死亡する交通事故が過去最悪のペースで発生しています。事故多発の背景と注意すべきポイントを県警に取材しました。

まちの至る所を流れる用水路。岡山県内では、自転車で転落して命を落とす事故が多発しています。今年に入ってからの死亡事故は5件。7月20日時点の死者数としては過去最悪のペースです。

(岡山県警交通企画課 河本貴文交通事故分析官)
Q、身近なところにある用水路ですが、ここには一体どういった危険が?
「この用水路は道路と並行して、柵が無いので落ちる危険性はあるが、普通に真っすぐ走れば落ちない。でも自転車は不安定なのでハンドル操作ミスで簡単に用水路に落ちてしまう可能性がある。夜間だと用水路と道路の境目が見えにくくなるのでより危険性が高まる」

また、直線以外の道でも注意が必要です。

(岡山県警交通企画課 河本貴文交通事故分析官)
「右に曲がろうとショートカットして真っすぐ行ったら落ちてしまう」」

事故の多くは用水路が見えにくくなる夜間に発生していて、過去10年の死者は60%以上が高齢者。特に、自宅の近所やよく通る道で発生しやすいといいます。

事故が発生した現場などでは、柵や反射板が設置されるなど安全対策も進んでいますが、何より大切なのは、一人ひとりの意識です。

(岡山県警交通企画課 河本貴文交通事故分析官)
「今一度新たな目線で、自分の家の近くの道路に危険性はないか、用水路沿いの道が危なくないか点検してほしい」