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名将・長澤監督と挑む最後の夏 3回目の夏の甲子園出場「創志学園」【岡山・岡山市】

2022.07.29

名将・長澤監督と挑む最後の夏 3回目の夏の甲子園出場「創志学園」【岡山・岡山市】

3回目の夏の甲子園出場を決めた岡山市の創志学園高校。この夏で退任する長澤宏行監督と戦う最後の大会を前にチームは…。

(長澤宏行監督)
「グラウンド入るやつも抜けるやつも同じ思いでやってほしい。(みんなの)その思いをドンと受け止めてやれるか、1・2年も次の事もあるけれど、しっかりと力貸してくれ」
そうし1
岡山大会の優勝から3日後、創志学園野球部はこの日、午前6時から練習を再開しました。
そうし3
この夏で退任する長澤監督と一緒にプレーできるのもあとわずか。最後の大舞台に向けた調整に入りました。

(長澤宏行監督)
「最後まで、最後の1球まで、気を抜かない試合をしたいと思っている」
そうし2
夏の高校野球岡山大会。決勝の相手は、強豪、倉敷商業です。チーム打率4割を超える創志は3回表、チャンスを迎えます。1アウト3塁で2番木村。

(木村政裕選手)
「準決勝で1アウト3塁からファーストゴロに終わってしまって、きょうも同じ場面でまわってきたので、絶対に打ってやろうと打席に入った」

完璧にとらえた打球は、フェンス直撃のタイムリーツーベース。創志が先制します。さらにツーアウト満塁からエースで6番の岡村がライト前に運び2対0とします。

創志の岡村は、この大会、全試合に先発登板。ほとんど1人で投げ抜いてきました。4回裏に1アウト満塁のピンチを迎えますが、140キロ台のストレートを軸にコースを投げ分け、得点を許しません。

そして、迎えた9回ツーアウト。最後のバッターも2ストライクと追い込み、岡村が投じた、この大会535球目は143キロの気迫のストレート。完封勝利を演じたエースは、高らかに指を突き上げました。

創志学園は、3大会ぶり3回目の優勝。長澤監督に最高のプレゼントを贈りました。

(横井寿海主将)
「本当に自分たちが冬からやってきたことが、グラウンドですべて表現できたと思うので、その結果が勝利につながったと思うので、とてもうれしく思っている」
そうし4
創志学園高校野球部は、2010年に創部。わずか12年で春夏合わせて5回の甲子園出場を果たしています。
そうし5
チームを率いるのが長澤宏行監督、69歳です。2010年の創部と同時に監督に就任。13年目の今年、夏の甲子園を最後に退任が決まっています。
そうし7
「徹底した守備力」
長澤監督が徹底的に鍛えてきたのが「守備力」です。
そうし8
柱は、エースの岡村洸太郎投手です。入学当時は上手投げで、球速は120キロ台でしたが、1年生の冬に長澤監督はフォームの修正を指示します。

(長澤宏行監督)
「腰の回転と手の位置がばらばらで、それを横の位置であわせてみようかと相談したら、(バランスが)あいだした」

横手投げにすることで体のバランスもとれ、さらに走り込みで下半身も強化。球速は、145キロまでアップしました。今ではこの直球が「勝負球」になりました。

(岡村洸太郎投手)
「こうやって横から投げているから、試合も作れるようになって、球速も上がったと思うんで、そこはすごく感謝しています。緩急も使ってと監督さんにも言われるんで、なるべく最小失点に抑えらるようなピッチングをしたい」
そうし9
鍛え上げられた守備は決勝でも光りました。サード金田、ショート上田、レフト横井がファインプレー。今大会・失策1という鉄壁の守りでエースを援護しました。

そして、攻撃力。スタメン9人中6人が、今大会の打率が4割台と強打を誇ります。トップバッターのキャプテン横井は、ミートが得意な選手で4割2分1厘をマーク。
そうし10
4番は、チーム一のパンチ力を誇る金田。1番から5番までに打率4割台の強打者が並びます。
そうし11
(金田恭汰選手)
「創志は足を使ったり、小技を使いながら泥臭い野球というのを自分たちのモットーでやっています」
そうし12
(横井寿海主将)
「最後の夏で甲子園出られたということで、監督さんもおんなじ気持ちでやって下さっていると思うので、1試合1試合勝ち上がって、日本一という景色を全員で見にいきたと思います」
そうし13
(長澤宏行監督)
「今年は1つのポイントになると思います。私の指導者人生の中で。ここまで来られたんで、いい采配ができると思っています」
そうし14
長澤監督と挑む最後の甲子園。チーム一丸となって全国の頂点を目指します。
そうし15