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過去5年間で“最多” 上半期の交通死亡事故 多発の原因は?傾向は?【岡山】

2022.08.01

過去5年間で“最多” 上半期の交通死亡事故 多発の原因は?傾向は?【岡山】

岡山県では、2022年上半期に発生した交通死亡事故の件数が、過去5年間で最多となっています。

多発している事故の傾向とは。遠出する機会が増える夏休み期間、特に気を付けるべきことを取材しました。

2022年に入ってから6月末までの半年間に、岡山県内で発生した交通事故の数は、2021年の同じ時期と比べ、198件増えました。

事故で死亡した人の数は38人で、過去5年間で最も多く、人口10万人あたりの数は全国でも2番目に多くなっています。

(生本ひなの記者)
「こちらの柱、大きく傾いています。ここも今年3月起こった死亡事故の現場ということですが、どのような事故だったのでしょうか」

(岡山県警交通企画課 河本貴文交通事故分析官)
「この事故現場では、向こうから走行してきた軽四自動車が、この信号柱に衝突した車両単独の事故。運転していた30代の男性が亡くなった」

急増しているのが、自損事故や追突事故などの一方的な過失による事故。県内で発生した死亡事故は、6月末から7件連続で自損事故となっています。その原因として考えられることは?

(岡山県警交通企画課 河本貴文交通事故分析官)
「前をよく見ていない。ハンドルやブレーキの操作ミスなど。人身事故の原因で、携帯電話を見ていた、飲酒運転の件数が昨年・一昨年と比較して増加傾向にある。その辺りからも、運転に集中できていないドライバーが増えているのではないかと考えられる」

時速60キロで走行した場合、3秒目を離した間に約50メートル進み、危険を感じ、慌ててブレーキを踏んでも、止まるまでに33メートルほど必要になります。

つまり、スマートフォンをみるなど、たった3秒の間脇見をしただけで、80メートル以上先の障害物にぶつかる可能性があるのです。

(岡山県警交通企画課 河本貴文交通事故分析官)
「久しぶりに行動制限のない夏休みを迎えている。だからといって道路上で緊張感なく、集中せずに運転することは、事故に直結する。必ずハンドルを握るときは、運転に集中する。よそ見や考え事をしない事を心掛けてもらいたい。県警としては、道路上の緊張感を高めるような取り締まりをしていきたい」

帰省にレジャーなど、つい気持ちが浮つきがちな夏休み期間、取り返しのつかない事故を起こす前に、改めて交通安全への意識を高めましょう。