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聴覚障害者からみた参院選(3)届かない候補者の訴え「字幕より手話がいい」理由とは?【岡山・香川】

2022.08.04

聴覚障害者からみた参院選(3)届かない候補者の訴え「字幕より手話がいい」理由とは?【岡山・香川】

2022年7月10日に投票が行われた参議院選挙。OHKがネット配信した当日の開票速報番組では、「バリアフリーな社会」をテーマに、各界からゲストを招きました。

聴覚障害者の中西厚美さんと庄田正子さんは、「障害者からみた参院選」を語りました。「立候補者が何を言っているかわからない」と今回は投票に行かなかった庄田さん。どうすれば訴えは届くのか・・・
しゅ1
■字幕よりも手話がいい理由

[庄田さん]
「立候補者の字幕や手話がついたりつかなかったりとまちまちだが、できれば手話があれば、私たちは内容を把握することができる。字幕の場合は言葉の意味がちょっと難しく、つかみにくいというところがある。手話だったら意味をつかんで理解することができる。文字と手話には、ちょっと差がある。その辺りも考えて頂けるとありがたい」
しゅ2
バリアフリーな社会の実現に向けて、ハードや制度面の充実はもちろんですが、一番大切なのは「心の問題」だと、庄田さんは言います。

■一番の問題は「心のバリア」

Q:障害者も暮らしやすい社会をつくるために必要なことは?
しゅ6
[庄田さん]
「デジタル化で社会がどんどん変化しているが、一番の問題は「心のバリア」。健常者の中に聴覚障害者が入って行きにくい。「話が通じないからもういい」と排除され、ショックを受けることもある。障害者は少数派。(健常者と障害者が)お互いに誘い合う、協力しあうことが大事だと思う。心のバリア(を壊すの)は、なかなか難しい。色んなもの(ハードや制度など)を変えていくのは簡単だが、そこを理解して頂きたいと思う」
しゅ3
■子どもの頃から意識を

Q、時間がかかると思うが、そういう時代が来てほしい。

[庄田さん]
「今、手話を学ぶ人は増えているが、大人ではなく、頭の柔らかい子供のうちに、手話や、聴覚障害、視覚障害、車椅子の人への対応方法を学んだり、優しい見方ができて、大人になった時に、こういう人もいる、そういう社会が当たり前なんだっていうふうに考えてもらえる事も必要だと思う」
 

(動画はこちら→)【参院選ライブ】有権者の選択は!?岡山・香川選挙区 開票速報
https://www.youtube.com/watch?v=wNlqvIn-pkQ
(中西さん・庄田さんの出演は1時間50分ごろから)