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2022.08.05

感染拡大のなか”公開延期”の島も…瀬戸内国際芸術祭・夏会期が開幕 新たな感染防止対策も【香川】

瀬戸内国際芸術祭の夏会期が8月5日、開幕しました。感染防止対策を徹底しながら春会期に間に合わなかった新作も公開し、にぎわいの復活を目指します。

瀬戸芸夏会期の会場の一つ、香川県の小豆島では、約4000本のタケで作ったドーム状の作品がお目見えしました。毎回、参加している台湾のアーティスト、ワン・ウェンチーさんの作品で、さっそく来場者が楽しんでいました。

(来場者)
「(タケの)隙間から田んぼの景色が見えて素敵」
「土曜、日曜は人が多くなるので早いうちに良いところを見ようと思って(来た)」

夏会期は、7つの島と高松港、宇野港が会場で、新型コロナの水際対策で春会期に来日できなかった外国人アーティストの作品を含めて19の新作がお目見えしました。島だけでなく本土側もアートに彩られ、春会期には前回の6割ほどにとどまった来場者の増加も期待されています。

(前川裕喜記者)
「今回新たな感染対策として旅客ターミナルに高性能の検温器を設置し検温を徹底した」

島への玄関口となる高松港では、こうした検温や体調確認をクリアした人にリストバンドを配り、安全な旅の印としています。

しかし、会場の一つ、高松市の大島は、ハンセン病の療養施設があることから作品の公開を延期。来場者が多い時期を外して8月15日からの公開を目指します。香川県の浜田知事は夏会期の開幕を受け来場者には意識を高く持って楽しんでほしいとしています。

(香川県・浜田恵造知事)
「島民の皆さん、芸術祭を楽しみにしている皆さんのためにもリスクのある行動にならないよう行き先が島だと念頭に置いて動いてほしい」

夏会期は9月4日まで。感染防止対策とアート鑑賞の両立を目指し、瀬戸芸の夏が始まりました。