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2022.10.10

巨大クジラが帰ってきた!全長11メートル “骨格標本”を博物館に初展示【岡山・倉敷市】

2021年、瀬戸内海で見つかったクジラの骨格標本が10月10日から、倉敷市の博物館で初めて展示されています。

倉敷市立自然史博物館で展示が始まったのは、ニタリクジラの骨格標本です。全長11.67メートルで、展示室の幅にギリギリ収まっています。

(倉敷市立自然史博物館 奥島雄一学芸員)
「クジラは水中生活に適用しているので、前足がオールのようなひれになっている。骨になって見ると、人間と同じように、指の骨があるのが分かる。脊椎動物・哺乳類として、似たところがある」

このクジラは2021年9月、倉敷市の水島港の沖合で見つかったもので、岡山理科大学や、国立科学博物館の研究者などが解剖調査し、静岡県の標本工房から骨格標本となって倉敷市にやってきました。


クジラの骨格標本が展示されるのは、1983年の開館以来初めてということです。

(訪れた人は…)
「大きくて本当にすごい。すごいしか言葉が思いつかない」
「実際に見てみると、海にこんなのがいるのがすごい」

(倉敷市立自然史博物館 奥島雄一学芸員)
「地球上に、こんなに大きな生き物がいて、骨のつくりは我々と似たところも多くあって、同じ仲間というところに、興味・関心を寄せてもらえたら」

他にも重さ28キロのクジラの心臓のほか、別のクジラの胃の中から見つかったプラスチックごみなどが展示されています。

この特別企画展は、2022年12月3日まで行われます。