１８日から秋の大型連休、シルバーウィークが始まります。

コロナ禍が続く中での２度目のシルバーウィーク、本来なら書き入れ時の旅行会社は、深刻な状況が続いています。

１８日から始まるシルバーウィーク。年内最後の３連休で、平日に休みが取れれば最大９連休が実現します。しかし…

（街の声）
「どこにも行かない。家にいる」「旅行に行けたらいいけど家にいる」

（下電観光バス旅行営業部メディア営業課　山本洸輔副課長）
「ツアーがほぼない状況。近県の緊急事態宣言延長で、県外ツアーは出発させられない」

岡山市北区の旅行会社、下電観光バスです。

秋の行楽シーズンを迎えるこの時期は、例年ならば書き入れ時ですが、緊急事態宣言の発令などで県外へのツアーは全て中止に。コロナ禍前の２０１９年はシルバーウィーク期間中に３１件あったツアーは、２０２１年、県内のブドウ狩りツアーが１件予定されているだけです。

（下電観光バス旅行営業部メディア営業課　山本洸輔副課長）
「９月は過去最低の売上だった。おかやま旅応援割や緊急事態宣言の解除を見据えて客も動いている状況だとおもう」

落ち込んだ観光需要を盛り上げるため、２０２１年７月から始まった「おかやま旅応援割」。

旅行業界への追い風となるはずでしたが、感染状況の拡大により、９月いっぱいの中止が決定。

大型連休で需要が高まると期待していたこの会社も、当てが外れた格好です。

（下電観光バス旅行営業部メディア営業課　山本洸輔副課長）
「なんとか１年半乗り越えてきたが、待ったなしの状況であるし、お客も我慢の限界にきていると思うので、感染予防をしっかりして、安心してツアーにも参加してもらいたい」

まん延防止措置に移行したとはいえ、依然、厳しい状況が続く旅行業界にとって、カレンダーの赤い数字が恨めしい２０２１年のシルバーウィークとなりそうです。

岡山県は、１６日、「おかやま旅応援割」について、停止期間を９月末から１０月１５日まで延長すると発表しました。

旅行業界にとっては、厳しい状況が続くことになりそうです。