ある全国大会で日本一になった女性が岡山市にいます。その大会とは、トラックの巧みな運転技術を競う「全国トラックドライバーコンテスト」。日本一に輝いた女性ドライバーに密着しました。

４トントラックをバックで車庫入れ。ポールとの間をギリギリで進んでいきます。その距離は…

（メジャーで測る）
「１３センチ。大会では減点なし」

華麗なハンドルさばきを見せるのは、岡山市の運送会社、岡山スイキュウに勤めるトラックドライバー、石原麻衣子さんです。

彼女は２０２１年、トラックの運転技術と知識を競う全国大会で、女性部門の１位に輝きました。

（岡山スイキュウ　石原麻衣子さん）
「運転が元々好きなので、運転は楽しいというのが１番だった」

普段は、１１トンの大型冷凍車を運転し、冷凍食品を配送する仕事をしています。日頃から、運転技術と運転マナーの向上に余念がありません。

（岡山スイキュウ　石原麻衣子さん）
「後ろとの距離がある時に車線変更をしたり、事故を招かないような運転を心がけている」

大会では、約１５００人が参加する都道府県の予選を勝ち抜いた全国の腕自慢のドライバーが互いの技を競います。石原さんが所属する岡山スイキュウは、６年前から大会に出場してきましたが、毎回、大手の運送会社に上位を奪われていました。

（岡山スイキュウ　全国大会プロジェクトチーム　増田修一監督）
「絶対に大手を倒してやる、勝ってやるという思いで、６年目の挑戦で初めて女性部門で優勝を勝ち取ることができた。大変うれしく思っている」

中小企業の星として、会社の期待を背負う石原さん。これからは後輩の指導にも力を入れたいと話します。

（岡山スイキュウ　石原麻衣子さん）
「かなり期待も背負っているが、自分らしく仕事ができたらいいな」

日本一の女性トラックドライバーとして、石原さんは、きょうも笑顔で安全第一に、岡山のまちを走ります。