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2022.07.12

4年越しの復活「レインボーデニム」 長く履くと虹色に…豪雨被害乗り越え支援客へ発送【岡山】

西日本豪雨を乗り越え、4年越しの復活です。

長く履くと濃い虹色が出る珍しいジーンズが、全国からの支援で縫製作業を終え、6月、出荷が始まりました。

ジーンズに皮パッチを丁寧につけていきます。完成前の仕上げの作業です。

津山市の縫製会社、内田縫製では、レインボーデニムの制作が大詰めを迎えています。

この商品は、長く履くほど経年変化で虹色が濃く出てくる珍しいジーンズです。

6色に下染めした糸を、さらに藍色に染めていて、その生産には、高い技術力が求められます。

4年前、ようやく販売にこぎつけた矢先に、倉敷市真備町にある裁断工場が西日本豪雨で浸水し、生産が途絶えていました。

しかし、2022年3月、クラウドファンディングで支援を呼びかけたところ、全国から目標を上回る金額が集まり、4年越しの復活が実現したのです。

(内田縫製 内田泰造さん)
「豪雨の時は気持ちが落ち込んでいたが、ここまで復活して、出来上がった製品を見て、形になったなとうれしい思いが強い」

生産者は、クラウドファンディングの支援者に向けてメッセージを書き、完成品1つ1つに感謝の気持ちを込めて発送作業を進めていました。

(内田縫製 内田泰造さん)
「岡山県の支援者数がとても多い。感謝の気持ちを少しでも伝えられるように、手書きで書いている」

生産者と支援者の思いがつながり、豪雨を乗り越えて復活したレインボーデニム。2022年10月まで随時、クラウドファンディングの支援客に商品を届けていくということです。