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2022.08.17

復興へ大きな節目 「新柳井原橋」完成 西日本豪雨の災害対策で付け替え【岡山・倉敷市】

4年前の西日本豪雨で堤防が決壊した倉敷市の小田川の合流点付け替え事業で、大掛かりな工事の1つ、新柳井原橋が完成し、8月17日、開通式典が行われました。

式典には、倉敷市の伊東市長など、関係者約20人が出席し、テープカットして新柳井原橋の完成を祝いました。

(倉敷市 伊東香織市長)
「地域が一体となる、大きな象徴となる橋になった」

4年前の西日本豪雨では、倉敷市真備町の小田川の堤防が決壊し、甚大な被害につながりました。

付け替え事業は、小田川と高梁川の合流点を約4.6キロ下流に付け替え、川の流れをスムーズにするものです。

新たな合流点近くの新柳井原橋の工事は、総工費約15億5000万円で、約2年10カ月かけて行われました。

(岸下恵介アナウンサー)
「新柳井原橋が開通することは、この事業にとって大きな節目を迎えたことになります。今流れている水が、私が立っているこの橋の下を通って、今見えている道路が撤去されて、ゆくゆくは新たな合流点につながります」

8月17日は地域住民らが歩いて渡る渡り初めや、地元の小学生による親柱の除幕が行われ、橋の開通を祝いました。

(小学生は…)
「すごく楽しかった。こんなきれいな橋ができているなんて初めて見ました」
(地域住民は…)
「地域の住民は関心がある。うれしさもあると思います」

(高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所 濱田靖彦所長)
「付け替え事業の大きな1つの工事。完成したことで、1つステップが上がった。次のステップに向けて進めていきたい」

付け替え事業全体の進捗率は64%で、2023年度末に終える予定です。