OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
【市長選】デニムストリートは凍結、進まぬ企業誘致…”美しい星空のまち”課題は?【岡山・井原市】

2022.09.01

【市長選】デニムストリートは凍結、進まぬ企業誘致…”美しい星空のまち”課題は?【岡山・井原市】

任期満了に伴い9月4日に投票が行われる井原市長選挙を前に、市の課題を考えます。人口減少対策や中心市街地の活性化が急務となっています。

満点の夜空に輝く無数の星。美しい星空が見られるとして、2021年11月、井原市美星町がアジアで初となる「星空保護区」に認定されました。その美星町と芳井町、旧井原市が2005年に合併し誕生した現在の井原市は、岡山県の南西部に位置します。

温和な気候と豊かな自然に恵まれていますが、合併当時4万6000人余りだった人口は、2022年7月末現在約3万8000人と2割近く減り、人口減少対策が大きな課題となっています。

市が魅力ある町を創造し多くの人を呼び込もうと取り組んでいるのが中心市街地のにぎわいづくりです。その柱となるのが新町商店街の活性化で、地元の特産品にちなんだデニム関連のショップを誘致し「井原デニムストリート」として整備する計画でした。しかし新型コロナの影響で出店者が集まらず、事業は凍結された状態となっています。

(商店街の人は…)
「(再興事業は)ちょっと苦戦している。このあたりをもっと活性化してもらい、いろんな店舗が増えると客がたくさん来てくれる」
「コロナと重なってなかなか思うように開発が出来ていないのが現状。どこかを活性化させないと、それからだんだん徐々に広がっていくと思う。市の活性化は」

市は定住人口を増やそうと企業誘致にも力を入れ、2021年に完成した稲倉産業団地には東京のゴム・プラスチック製品メーカーの立地が決まりました。しかし、新たな産業団地の造成は今後、調査した上で決めることにしていて、具体的な計画は未定です。また、市内に本社を移転した企業を補助する制度を設けているものの、これまでに移転した企業はありません。

課題が山積する中、井原市長選には、現職と新人の2人が立候補しています。

(大舌勲候補 無・現)
「よそから物を持って来ていいものができたじゃない。昔からあるけどこれが井原というものを皆さんと一緒に磨き、次の50年にどういった井原を残すかということが大切だと思う」

(高田正弘候補 無・新)
「井原の皆さんの幸せと豊かな生活をしてもらいたいとの思いを強くした。人口はどんどん減っていくばかり。これにぜひ歯止めをかけたい」

今後4年間の市政の新たなかじ取り役を決める井原市長選挙。投票は9月4日に行われ、即日開票されます。