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2022.09.28

「島の庭」「海の庭」漁業用の網も新作アートに…瀬戸芸秋会期 29日開幕【香川・観音寺市】

9月29日開幕する瀬戸内国際芸術祭秋会期の見どころを一足早くお伝えします。イリコの産地として知られる観音寺市の伊吹島には、島の風景や文化に根ざした新作アートが登場します。

(KASA 佐藤敬さん)
「島の人たちが元小学校の建物をすごく生き生きと利用していた。その様子を大事にしたいなと思い作品を作った」
瀬戸芸 粟島伊吹島01
閉校した小学校の教室に広がるのは、「島の庭」と呼ばれる空間。桶や窯など伊吹島の生活に関りの深い道具が点在する鮮やかな見た目の作品です。
瀬戸芸 粟島伊吹島02
その隣の教室に展開するのは燧灘を望む「海の庭」。教室に張られているのは漁業用の網です。
瀬戸芸 粟島伊吹島03
(大野樹記者)
「上に張られているのはサワラ用の網、下はイリコ用の網。複数の網が複合的に重なることで海のおだやかな波が表現される」
 
(KASA 佐藤敬さん)
「じっくり時間をかけて作っているうちに、その都度の世界とのつながりや、島の人たちの振る舞いや日常を観察してそれが少しずつ作品の中に混ざってきた」

29日開幕する秋会期から会場となる伊吹島では、新作3点を含む7点のアート作品が披露されます。
瀬戸芸 粟島伊吹島05
島の郵便局だった建物を使って制作されたのは、インドネシアのアーティスト集団、ゲゲルボヨの作品「つながる海」。伊吹島で見た風景と地元、ジャワ島の文化との共通点を壁一面の絵で表現しています。
瀬戸芸 粟島伊吹島06
(ゲゲルボヨ イペ・ヌルさん)
「ジャワ島、特に私たちの故郷のまちとこの場所はよく似ているところがある。日本とジャワを歴史的、文化的な観点からもつないでみたいと思った」
瀬戸芸 粟島伊吹島07
瀬戸芸は秋会期でも島のアートが見せる様々な表情が訪れる人を魅了します。
瀬戸芸 粟島伊吹島08