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2022.09.30

復興へ大きな節目…西日本豪雨 “最後”の建設型仮設団地を撤去へ 入居者全員が退去 【岡山・倉敷市】

4年前の西日本豪雨の被災者のために建設され、岡山県内で唯一残っていた倉敷市真備町の仮設団地の入居者が全員退去し、県が建物を撤去する見通しとなりました。これで県内の建設型仮設団地はすべてなくなり、復興は大きな節目を迎えることになります。

岡山県内で約4800棟が全壊するなど、甚大な被害をもたらした4年前の西日本豪雨。県などは倉敷市に6カ所、総社市に2カ所の建設型仮設住宅を建てて被災者の生活再建を支援し、一時は301世帯、719人が入居していました。

その後、入居者の退去に伴い、仮設住宅は撤去され、最後まで残っていた倉敷市真備町の二万仮設団地でも9月28日までに最後の2世帯5人が退去し、10月にも撤去される見通しとなりました。

これにより建設型仮設団地は、災害発生から4年余りで全てなくなることになり、復興は大きな節目を迎えます。

(岡山県 伊原木隆太知事)
「4年という期間で(仮設住宅の撤去の)めどがたったのは大変感慨深い」

(地元の住民は)
「非常に喜ばしいこと。幸せなことにみんな行くところが出来たということでなにより」
「地元の人もやれやれという思いがあるかもしれないが、入居していた人も個人で家を建てたりして(退去し)お互いにいいのではないかと思う」

一方で、民間の賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」には、依然、7世帯17人が暮らしていて、県などは、引き続き被災者の生活再建を支援していく方針です。