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2022.11.25

水族館の人気者がいない…水槽は”空” 相次ぐ鳥インフルエンザの余波が広がる【香川・宇多津町】

岡山・香川では鳥インフルエンザが猛威を振い、その余波は、意外な場所にも広がっています。香川県宇多津町の水族館では、ある生き物への対応に追われています。

(河野有紀記者)
「香川県宇多津町の四国水族館です。本来、こちらではペンギンが展示されていますが、今はその姿を見ることが出来ません」

観音寺市では11月1日以降、病原性の高い鳥インフルエンザが3例、相次いで発生しました。24日に殺処分が終わった3例目の養鶏場では、25日午前11時から処分したニワトリを埋める作業が始まりました。
ペンギン1
香川県宇多津町の四国水族館では、町が野鳥監視重点区域に指定されたことを受け、11月9日からケープペンギンの展示を取り止めています。水槽が空になるのは、県内で鳥インフルエンザが大流行した2020年以来、2年ぶりだということです。

(四国水族館管理課・清水洋平課長補佐)
「鳥インフルエンザが発生する前から防鳥ネットを張るなどして対応していたが、発生を受け、ペンギンも鳥の仲間なので大事をとって展示を中止することにした」
ペンギン2
この水族館では10月24日、約1年半ぶりにケープペンギンのヒナが誕生し、水槽の中で愛くるしい姿を見せていました。ペンギンの展示が取り止めになって以降は、館内に設置されたモニターなどでヒナの様子を配信していますが、訪れた人たちからは残念がる声も聞かれます。

(訪れた人は…)
「展示していないと聞いて残念だなと。ライブ中継で(ヒナの)様子は見られたので、次に来た時に大きくなった姿を見られたら」

(四国水族館管理課・清水洋平課長補佐)
「県内をはじめ各所で感染が確認されているため、(ペンギンの)展示再開のメドは立っていない。展示を再開した際には元気な姿を見てもらえたら」

水族館に降りかかった鳥インフルエンザの余波、ペンギンたちがかわいらしい姿を見せてくれるのはしばらく先になりそうです。
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