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2022.11.29

丸亀城のハクチョウ全滅 鳥インフル警戒で隔離も 野犬に襲われて…【香川・丸亀市】

岡山、香川でも相次ぐ鳥インフルエンザが暗い影を落としています。丸亀市の丸亀城で、感染防止対策として小屋に隔離していたハクチョウ3羽が野犬に襲われて死んでいたことが分かりました。

(前川裕喜記者)
「丸亀城のお堀には野鳥はたくさんいますが、市民に親しまれてきたハクチョウの姿はありません」

ありし日のコブハクチョウ。羽は切られて飛べませんが、堀を優雅に泳ぐ姿が名物となっていました。

そのコブハクチョウに異変があったのは11月7日。市で飼育していた4羽のうち1羽が死に、病原性の高い鳥インフルエンザが確認されました。

市は感染防止対策として残る3羽を城内の2カ所の小屋で隔離していましたが、11月20日、そのうち1カ所の小屋が野犬2匹に襲われ1羽が死にました。その後、鉄の網を付けて対策をしましたが11月23日にはもう1カ所の小屋も野犬に襲われ、つがいだった2羽も死んでしまったのです。ハクチョウを襲った野犬は現在も捕獲されていません。

昭和40年代に皇居から贈られ、長年親しまれた城のハクチョウが全滅し、丸亀市の松永市長も悲痛な声を上げました。

(丸亀市 松永恭二市長)
「(コブハクチョウには)本当に大変かわいそうなことをした。野犬対策もしっかりやらないといけない」

市ではコクチョウも1羽飼育していて、野犬から守るために城内の小屋で隔離するのをやめたということです。鳥インフルが生んだ悲劇に戸惑いが広がっています。