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2022.12.15

空振り時の心得 命を守ることにつながるはず…【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップをめざす備えのツボ。気象防災情報について受け止めの心得を考えます。

(防災士 小林宏典記者)
「こうした非常持ち出し袋を持っていざ避難したけど結局、何も起きなかった、そんな時どう考えますか」

■「空振り時の心得」
つぼ  1
気象庁は、2022年運用を始めた線状降水帯予測について実績を発表しました。線状降水帯が発生した11回のうち的中は3回、予測に反し、発生しなかった空振りは10回。予測の正確さに課題が残りました。
つぼ  2
■「空振りは良い訓練」

予測の正確さももちろん大事なことですが、ここで考えてほしいのは、情報を受け取る側の意識です。

線状降水帯予測に限らず、避難の呼びかけに応じて行動したのに何も起きなかったというケースは多々あります。
つぼ  3
しかし、それは決して無駄ではないという事例があります。

総社市下原地区は、西日本豪雨の際、大雨による浸水とアルミ工場の爆発事故に見舞われましたが、地区で毎年続けた避難訓練が功を奏し、1人の犠牲者も出しませんでした。
つぼ  4
訓練を通じて住民に避難する意識が根付いていたのです。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。例え防災気象情報が空振りだったとしても、何も起きなくて良かった、良い訓練になったと、前向きに捉えましょう。その意識は、きっと自分の命を守ることにつながるはずです。
つぼ  5
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