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2023.01.09

学芸員ラップバトル! 美術愛をリズムにのせて…「備前焼はいいけれど備前刀は手が切れそう」【岡山】

美術作品への思いをラップに乗せて届けます。岡山市の美術館で、1月9日、学芸員による一風変わったイベントが行われました。

(客は…)
「ツイッターで知って面白そうだと思って」
「美術や歴史のとっかかりとして楽しいかなと」

多くの観客で埋まった岡山市の岡山県立美術館のホールです。行われるのは美術館の学芸員によるラップバトル。県内にある4つの美術館の現役学芸員が、それぞれ一押しの作品の魅力をリズムにのせて伝える全国的にも珍しい試みです。

■ラップバトル■
(林原美術館 橋本龍さん)
「備前焼の魅力は何?釉薬使わない。絵も描かない。土の力と炎の力」
(オリエント美術館 四角隆二さん)
「備前焼はいいけれど、備前刀は手が切れそう」

決勝に勝ち進んだのは、林原美術館の橋本龍さんと倉敷考古館の伴祐子さん。

■ラップバトル■
(倉敷考古館 伴祐子さん)
「類型していって見ていく狛犬、いろんな地域性が見えてくる」
(林原美術館 橋本龍さん)
「備前焼の細工物、とってもとっても素晴らしい。緻密な表現、素晴らしい」

審査員の評価と観客の拍手の量で林原美術館の橋本さんが決勝戦を制しました。

(林原美術館 橋本龍さん)
「勝つことはうれしい。(普段は)展示をしたり、お客様の案内をしている。お客様に何かを伝えるという意味では(ラップと)共通するところがある」
(岡山県立美術館 福冨幸学芸課長)
「同じことばかりやっていたのでは、お客様がかたよったり、新規開拓できない。いろんなことを研究している学芸員がたくさんいるので、これを機会に知ってもらって、作品や美術館を楽しんでほしい」

SNSでも大きな反響を呼んだ今回のイベント。主催者はリクエストがあれば今後も継続を検討したいとしています。
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