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「友」から「夫」へ…結婚前の思い出を詠んだ井原市の女性が全国最高齢の73歳で入選 歌会始【岡山】

2023.01.18

「友」から「夫」へ…結婚前の思い出を詠んだ井原市の女性が全国最高齢の73歳で入選 歌会始【岡山】

新春恒例の歌会始が1月18日、皇居で行われました。一般の入選者、10人の中に入ったのが井原市の73歳の女性。全国最高齢の入選者として晴れ舞台に臨みました。

「温もりの~」

真っすぐ前を向き、自らがしたためた歌に耳を傾ける藤井正子さん、73歳。全国、約1万5000の応募の中から選ばれた10人のうちの1人で、入選者の中では最高齢です。

(藤井正子さん)
「こんな幸運に巡り合えまして、ありがたく夢のように思っております」

井原市芳井町に住む藤井さんは約10年前に夫を亡くしたことをきっかけに、短歌を始めました。

今回の歌会始のお題は「友」で、入選した歌は、まだ結婚する前の、夫との思い出を詠んだものです。
歌会始2
「温もりの残る手袋渡されて君は友より夫となりぬ」

(藤井正子さん)
「締切間近の9月末にふっと思い浮かんで『友』『友』とそこでちょっと浮かんでそれを歌にして出した。(夫は)『おいおい、何をしてるんか』と言ってるかもしれないが、たぶん喜んでくれていると思う」
歌会始3
毎月、約20首は作るという藤井さん。今後も短歌を詠み続けていきたいと、意欲を見せています。

(藤井正子さん)
「自分が元気でいる間は自分の生活を歌に詠んでいきたい。自分のためだけでなく誰かのためにも歌を詠みたい」